株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2023-09-11 17:00:00

アナリスト木村の銘柄研究部

9.11からの日本のゴミ箱少なすぎ問題を斬る

9.11です。
それ以前とそれ以後では、私達の日常の生活も、なんらかの影響を受けて変化せざるをえない出来事でした。
私の知人には、テレビから繰り返し映し出された、あの飛行機が突っ込む映像を見て、いわゆる「うつ病」になったという人が複数います。
私自身にも、ちょうど転職時の端境期で、各証券会社が一斉に採用行動を見合わせ、半年ほど就職口が見つからなかったという苦い記憶もあります。

そのNYを先月、弊社のCEO大石が仕事で訪れ、現地で「日本株攻略チャンネルASUNARO CLUB」のビデオシューティングが行われました。
https://youtu.be/Z9RoMGoPMMo

私、個人的に、米国の街角を窺い知れるYouTube動画は大好きなので、この社長in NY動画も大変興味深く閲覧しました。
会員様各位には、社長の弁こそにフォーカスしていただきたく存じますが、私が気になったのはやはりその背景。
まずは、Streetネームをチェックし、それをGoogleマップで確認し、あぁ、ハドソン川沿いの倉庫街なんだな、というところを確認しました。

次が、(おそらく)私独自の視点です。
注目したのは「ゴミ箱」。
社長が数ブロック歩く間に、信号機のあるようなそこそこ大き目の交差点の角には、ゴミ箱が複数設置されている事を確認しました。
なぜ、ゴミ箱に注目するのでしょう?

私は個人的に、9.11以降、米国へ出掛ける際には、街中に設置されているゴミ箱の有無を、当該地区のテロの危険度を察知するバロメーターとしています。
テロの危険性を政府機関が認知すると、その危険性の大小にかかわらず、また、それが公表されてもされなくとも、市警はまずゴミ箱やポストや新聞の販売機を撤去するケースが多いからです。

実際、日本でも、95年の地下鉄サリン事件を受けて、駅や街のゴミ箱が明らかに減少しました。
日本のゴミ箱少な過ぎ問題も、キッカケはテロ防止等の防犯対策であった点は明らかで、納得も賛同もしているつもりです。
9.11以後も、04年のマドリード列車爆破テロ、13年のボストンマラソン爆破テロと、テロ事件が続いていた事から、ゴミ箱撤去はやむを得ない流れだったと言えましょう。

そこに続いたのがコロナパンデミックです。
2022年1月に全駅からゴミ箱を撤去した東京メトロは、「駅のゴミ箱には蓋もなく、捨てられたゴミの中に使用済みのマスクなどがあった場合の感染予防」も理由のひとつに挙げていました。
東京近郊の私鉄各社もゴミ箱の完全撤去に踏み切り、「ゴミの中には家庭ゴミや生ゴミ、注射針などの医療系ゴミや、清掃業者に回収されない廃棄物も含まれ、清掃業者が危険を伴うものも含まれる」という見解が示されています。

しかしながら、私はゴミ箱を、もうひとつの重要事象のバロメーターにもしています。
ズバリ「景気」です。
モノを買って、捨てるという消費行動が、ゴミの量、ゴミ箱の設置数に比例するような(あくまでも個人的感想です)気さえしています。
環境に配慮して、なるべくゴミを出さないようにしようという、「精神論」に異議を唱えるつもりはありませんが、
やはり、景況感に直結する投資行動の温度感を測るバロメーターとして、ゴミの量はそこそこ有効な「ものさし」なんであろうと認識している次第です。

確かに、一度撤去してしまったものを、再設置するのは簡単な事ではありません。
ゴミ箱を撤去することでゴミ処理にかかる手間やコストを削減できると気付いた企業や行政は、わざわざコストアップも覚悟してゴミ箱の再設置には踏み切らないでしょう。

しかしながら、そんなところこそに、日本の停滞感・閉塞感が現れているような気がしてなりません。
9.11で甚大な被害を受けたNYの街中には、もう既にゴミ箱がちゃんと設置されているのです。
テロ対策も、コロナ対策も、もう「言い訳」にはなりません。
世界一美しいとされるシンガポールでは、街のいたるところにゴミ箱が設置されています。
一方で、ポイ捨てに罰金を科すなどの厳罰化が並行して行われています。

2019年に観光庁が外国人旅行者に行ったアンケートをご紹介しましょう。
外国人旅行者が日本滞在中に困った事として挙げたトップは、なんと、ゴミ箱の少なさだったのです。(「国土交通省観光庁」資料)
https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001333861.pdf
コロナが落ち着き、インバウンドが再開され、外国人観光客は増大していますが、街中にゴミ箱は再設置されていません。
この後手後手感こそが、今の日本の「実力」なのでしょうか?

社長がNYに滞在していた頃、私は久しぶりに、東京の東の境のある街の韓国料理屋さんを訪れました。
ママさんは私の顔を見るなり開口一番、「木村さん、ゴミ処理業者に知り合いは居ませんか?」
聞けば、その街が属する区は、10月1日から「事業系有料ゴミ」の収集方法が変更され、1回あたりに出せるゴミの量は家庭ゴミと同様に、45リットルの袋で3袋までとなり、さらに収集費用も10%超値上げとなるとの事。

心なしか、久々の韓国料理も存分に楽しめなかったように思います。。。



執筆:木村泰章

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 個人的に注目している銘柄
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◆要興業(6566)
東京23区内の一般・産業廃棄物の収集運搬や中間処理、リサイクル業者です。
ここの株価が上がらなきゃ景況感は回復しないかもしれませんね。

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 単発スポット銘柄の見解
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◆≪チャンピオンキング・テンバガー銘柄≫
フォローメールを配信させていただきましたのでご確認ください。
楽しみです。

◆≪あすなろダイヤモンドセレクト銘柄≫
中小型成長株群全般が冴えない中逆行高!
まだまだこれからです。

◆≪木村泰章のギャラクシーダイヤモンド銘柄≫
引き続き株価の値持ち比較的良しとの印象です。
ガチHOLDしてください。

◆≪億男Wのビリオネアメソッド銘柄 -NEO-≫
億男Wが弊社アナリストデビューから2周年。
「大化け」した彼からの会員様へ感謝を込めた銘柄です。
この銘柄でテンバガー(株価10倍)を狙ってみて頂ければと存じます。

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