株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2023-09-19 17:00:00

アナリスト木村の銘柄研究部

DX化やシェアリングやリユース意識が高まる事の副作用?

各企業が「生産性向上」の為に、省人化とDX化推進を加速化させています。
機械が人力に代わり人の関与が減ると、生産性は上がるかもしれませんが、同時に賃金は上がらなくなると思われます。

モノや空間や移動手段をシェアすると、遊休資産の活性化には繋がる一方、所有欲は後退し需要が抑えられて、結果としてモノの価値が下がる可能性もありましょう。
同様に、リユース志向が高まると、家計の倹約には繋がるものの、特に高額の耐久消費財は売れなくなってしまうかもしれません。

「副作用」が景況感の悪化に繋がってしまう可能性さえありましょう。

ましてや日本では少子高齢化が加速しつつあるような状況下にあります。
一般的に人は高齢になるとあまりお金を使わなくなる傾向が強く、1000兆円と言われる現金は使われないままとなる恐れもあります。

日本では、足元、コストプッシュ型のインフレが意識されていますが、そもそも「構造的」に、インフレにはなりにくい状況下である事に変わりはないように思う次第です。

有効活用という観点から居住空間のリノベーションも盛んです。
でも、あくまでもリノベーションであって、「価値を加える」程度にとどまり、新たな考え方や技術を取り入れて新しい価値を生み出そうとするイノベーションとは異なります。

何を申し上げたいのかと言うと、DXもシェアリングもリユースもリノベーションも、「前向き」な思考・概念だとは思う一方、実は「未来的」とは言い難いような気がしています。

ゼロからイチを産み出そうという「創造」では無く、1(イチ)を3(サン)にするような生産性向上ばかりが優先され、生産する事自体の重要性は後回しにされているような気がしてなりません。

そもそも、子孫を残す為にも、子づくりは人類にとって最も重要な「生産」にあたるハズなのに、少子化が進んできた経緯を考えると、やはり子供の数自体を増やす事を歓迎するような政策を進める事が最優先事項であるようにも感じます。

バランスを無視するような政策の「傾け」はムリである事は承知のうえで、政府には少子化対策こそに力を入れていただきたいと思います。



執筆:木村泰章

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 個人的に注目している銘柄
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◆Kids Smile HD(7084)

保育所運営等、子育ての支援事業を行う企業群の株価が上昇するような世の中に期待したいです。

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 私のコラムで紹介した銘柄
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◆かんぽ生命保険(7181)
9月に入って上昇速度が加速中。
先週末に付けた昨年来高値水準をキープ。

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 単発スポット銘柄の見解
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◆≪木村泰章のザ・カリナンダイヤ銘柄≫
久々の大幅高。
やはり今後は25日移動平均線が下値抵抗として意識される展開へと進むと見ます。

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