先日、経営再建中の中国不動産大手、中国恒大集団が新規債券の発行を満たせないと発表した。

株価は急落し、再建計画に暗雲が漂ってきた。

そもそもの原因は、単純明快で需要と供給のバランスを無視して建てまくったことにある。

・23日に、ロイター通信が伝えた衝撃ニュース

「中国国内の空き家、14億人の人口でも全て埋めるの不可能＝元高官」

以下：ロイター記事一部抜粋
「統計局の元高官は中国南部の都市東莞で開かれたフォーラムで「現在どの程度の空き家があるのだろうか。専門家はそれぞれ非常に異なる数字を出しており、最も極端なものは現在の空き家の数が30億人分だと考えている」と述べ、「この推計値は多少多過ぎるかもしれないが、14億人では恐らく埋められないだろう」と説明した。」

普通であれば、着工する前に気づきそうなものだが、そこには恐ろしい魔物が潜んでいたに違いない。

魔物の名は「バブル」

人間の欲望が生んだバブルは、一旦それが崩壊すると常識やモラルを食い尽くし、自滅へと追い込む魔物だと思う。

日本経済もその魔物に襲われ、それが崩壊してから、20年もの間苦しめられた。
俗に言う「失われた20年」である。

この先、中国経済は日本と同じ道を辿るのか？

それとも、建設が止まったマンションを更地にして、無かったことにするのか？

いずれにせよ、中国関連のヘッドラインは注視して取引に臨みたいところである。

【オマケ：中国無かったこと事件簿】

高速鉄道事故 ※2011年7月23日

温州市内の高架線を徐行運転していた列車に、後方から来た列車が追突した。
事故車両を破壊して地中に埋めた上、事故2日後に運行を再開した。

中国政府は事故を無かったことにしようとしたのだ。

政府の最終報告書は、信号機の欠陥や作業員の安全意識の低さなどを原因に挙げ、「人災」だと認めたが、事故車両を地中に埋めるという衝撃ニュースは今でも記憶に新しいところ。

今回のマンション供給過剰問題も、ダイナマイトでドカーンと解体して無かったことにするかもしれない。


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