Ubicomホールディングス（3937）※次回決算発表：11月上中旬予定

主にオフショアでシステム開発を手掛ける。強みはやはり同社のIT人材だろう。まず約1000名という規模、そして英語堪能なエンジニアは海外顧客に満足できそうなソリューションが提供できよう。もちろん、AIやAnalytics、Automationという3A技術も駆使しながら、市場での競争力を高めていくだろう。世間のDX化という風潮でシステム開発需要が急増する中、重要なのはそれを担う人材であり、「IT人材」関連である同社株は物色の対象になっても不思議ではないだろう。

業績面は堅調と言えそうだ。売上高は前期（過去最高実績）を更新する見通しで、経常利益も前々期（〃）の記録を塗り替える見通し。2022年5月成立「経済安保推進法」を背景とした業務委託先として同社が注目されるようで、グローバル事業の需要が大幅に増加したようだ。今1Qの売上高は前年同期比で7％の増収、1Q単体としては過去最高記録。需要増により人材を増やす必要になりそうだが、その費用を超える程の利益を今後も計上しそうだ。

組み込みソフトウェア業界の営業利益予測成長率の中央値は、あるAIによると37.92％に対し同社は77.07％でB+の評価。競合が多い中、強みとするIT人材をテコに今後もオフショアの大口顧客を獲得し続け、業績の水準が向上する期待も膨らむ。株価は5/11の高値2459円をピークに調整入り。右肩下がり形状の25日移動平均線が上値を阻んでいたものの、足元では抜けてきており、リバウンドの萌芽が見えてきた。ゴールデンクロスも示現しており、目先は強含みが期待できるかもしれない。