ネットワンシステムズ（7518）※次回決算発表：11月上旬予定

企業のDX化やセキュリティ対策を主に行う。最近ではサイバー攻撃が国内でも跋扈しており、例えば愛知県の病院で発生したランサムウェアでは、約5万人分の電子カルテが暗号化された。これで閲覧不可となり、業務運営に支障をきたしてしまう。近年のフィッシングメールは巧妙になっており、間違ってURLをクリックしてしまうと、個人情報が流出する可能性があるため注意が必要だ。サイバー攻撃が国内外で頻繁に発生している今、注目されるのはセキュリティ対策に強いネットワンシステムズ（7518）だろう。

今期の営業利益は過去最高実績（前期）を更新する見通し。昨今のDX化需要やセキュリティ対策需要を鑑みると、実現性のある計画と見る。1Qでは主にクルマメーカーや電機メーカーを中心に、事業所のデジタル化（スマートマニュファクチャリング）案件を多く獲得した模様。自治体でもDX化やセキュリティ対策の大型案件を獲得しているようだ。これらを見るに、今の時期は特に需要が旺盛なようだ。DX化に付随してセキュリティ対策等、幅広いサービスの提案力という同社の強みが発揮されているのだろう。ちなみにAI（xenoBRAIN）によると、営業利益予測成長率（5年）はA+評価の246.39％。

株価は8/3の1Q決算発表後に大きく売られる。利益面が減益で着地したことが嫌気されたのだろう。その後は徐々に戻しており、足元ではゴールデンクロスが示現。9/5の高値2901.5円を着実にクリアできれば、決算発表後に開けた窓埋めが本格化しそうだ。一目均衡表では抵抗帯（雲）の中で売買が交錯している様子。遅行スパンは実線からプラス乖離、転換線は基準線の上にあり、抵抗帯を抜ければ上方シグナルが意識されやすい三役好転となる。