【 加藤のちょっとひと休み 】 「息を吹き返した金融株」
前場お疲れ様でした。
本日は昨日の任天堂に入れ替わり金融株がけん引していますね。
今の相場を読み解いていきたいと思います。
金融株が動意づいているのは本来の景気敏感株の本領発揮というところでしょうか。
大きなお金が動く思惑が出るとやはり買われてきます。
昨日大幅高となった京都銀行(8369)の材料は衝撃でした。
クレディ・スイス証券が目標株価を890円→830円に引き下げました。
理由はブレグジットで業績予想の下振れです。
その中で買われた理由は
「同行の時価総額を同行が保有する株式時価が上回っている」
ということです。
つまり、「銀行株が他業種に比べ過度に割安な株価まで売られている」
だから、極端な“ねじれ現象”が生じて、市場が行き過ぎだーとなって、
修正作業に入っている?
でも、これは、今の日本株全体に言えることかもしれません。
企業の実力や実体を過少評価し過ぎた分の戻しが今の相場の上昇を作ってるんですね。
個人的には銀行株の値戻しはもう少し進むと思っています。
(外部環境が悪化しなければ…)
京都銀行のような上記の例もありますが、大半の銀行は株式よりも国債を多く保有しています。
今はまさに世界的に“債券バブル”状態で既発行の債券価格はすごく上昇してるんです。
いざとなれば債券の売却益で、いわゆる「益出し」が使えますから、
銀行業績はマイナス金利の影響が…というのは足元では軽微でしょう。
ちょうど今月の28日・29日に行われる日銀金融政策決定会合と相まって、
銀行株の1Q決算が続々と公表されますから、見直し買いが入る銀行があるかもしれませんね。
総資産に占める国債の保有割合が多い銀行は
1.七十七銀行(8341) 6.三菱UFJ(8306)
2.第四銀行(8324) 9.みずほ(8411)
3.みちのく銀行(8350) 17.三井住友(8316)
4.広島銀行(8379)
5.常陽銀行(8333)
裏を返すと、国債暴落になればこういった銀行が真っ先に売りの対象になってきますので、ご注意を!
この国債に集まっている資金の一部でも株式市場に流れるようになると、
日本株は上昇トレンドを作るのでしょうけどね。
それでは、後場もよろしくお願いします。
【 後場の戦略 】
「仕掛けはたやすく、手仕舞いは難し」
…売買の難しさは、買いより売りの方が数倍難しい。
それは株を買うときは、いつ買うかと言う、タイミングだけの問題ですが、株を売るときは、利食いにしろ、損切りにしろ、実際に損益が絡んでくるからです。
別の言い方をすれば、仕掛けは欲や希望に背中を押してもらえますが、手仕舞いに関しては、それらが逆に自分を引っ張って、離そうとしません。だから難しいのです。(相場格言)
迷ったらお問い合わせください。
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執筆:加藤あきら
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