バフェット効果に提灯買い?:Part1/2 著名投資家の投資スタンスを参考としよう
王道中の王道、バリュー投資家として有名なバフェット氏、その投資スタンスは、常に広く世界中の投資家の参考とされてきました。
近年のバフェット氏の見解としては、下記の発言が有名です。
『短期的な思考や愚かなアイデアが、かつてないほど蔓延している。』
短期的な値動きばかりを重視する投資家が増えている事について警鐘を鳴らしたと捉えて宜しいかもしれません。
一方で、今年5月に開催されたバークシャー・ハサウェイの年次株主総会で、
バフェット氏の右腕であるチャーリー・マンガー氏が投資家に対して示した見解も有名です。
『非常に多くの投資家が、残された数少ない機会を奪い合い、バリュー投資家にとって困難な時期が予想される。リターンが少ない事に慣れる必要がある。』
情報化が進んだ市場に於いては、実勢を反映していない株価に放置されている割安企業を、ごく少数の投資家だけが運良く見つけ出す機会は劇的に減少している、という事でありましょう。
バリュー投資は以前ほどワーク(機能)しなくなりつつあるのかもしれません。
しかしながら、バフェット氏はこうも発言しています。
『短期的なアイデアに飛び付こうとする衝動に忍耐強く抵抗できる投資家であれば、市場を上回るパフォーマンスを得ることができる。』
名言だと思います。
バフェット氏は、長期的なファンダメンタルズに基づいて機会を特定するだけで十分に成功できると考えており、雑念を無視する能力と、長期的視点を維持し続ける自制心の重要性を説いていると申し上げて宜しいでしょう。
さて、親日家として知られる、もう1人の著名投資家、ジム・ロジャーズ氏の名言集もご紹介しておきましょう。
『日本の2023年度予算には到底賛成できない。国防に予算を投じても、子どもが増えなければ兵士がいない。アメリカから時代遅れの武器を買うのではなく、近隣諸国との外交で友好関係を築くべきだ。』
『私はアクティブ投資よりイデックス投資のほうが効果的だと考えるので、あなたがもし関心があれば、貴金属のインデックスETF(上場投資信託)を勧める』
近年のロジャーズ氏は、むしろ、現役投資家というよりも「辛口評論家」としての存在感の大きさこそが注目されている印象で、その眼力の鋭さは今なおピカイチでありながらも、実際の投資スタンスに投影するにはやや無理があるようにも思います。
明日のPart2/2には、「貴方様」にも登場していただきますので、お楽しみに。
執筆:木村泰章
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