YES & NOです。

NOじゃ無い事に驚かれる会員様もいらっしゃるかもしれません。

経済産業省は、2015年から毎年、東京証券取引所と共同で「DX銘柄」と「DX注目企業」を選定しています。
旧称は「攻めのIT経営銘柄」で、2020年から「DX銘柄」に名称変更されました。
政府も絡んだ「選定」ではありますが、投資を「推奨」しているわけではないので、「YES & NO」というわけです。

2023年度の「DX銘柄」と「DX注目企業」は既に、5月31日付で発表が行われています。
https://www.meti.go.jp/press/2023/05/20230531001/20230531001.html
足元では「DX銘柄2024」選定に向けた調査が実施されております（明日まで）

選出されている銘柄・企業は、結局のところ「主力級大型株群」中心です。

こうした銘柄群に投資を行うよりも、こうした企業群に向けて、DX化推進の為のツールを提供したり、製品を供給したり、総合的なコンサルティングを行っているような企業群こそが、投資対象としては魅力であろうと思いますが、政府の銘柄選択基準は、あくまで「DX認定」を与えるという「上から目線」が根本姿勢のようです。

『「DX認定」未取得の企業はお早めの申請をお願いします。』などという文言が確認できるほどですから。。。

（以下は私個人の意見です）

であれば、やはり、「銘柄」という文言は使わずに、企業」という表現に留めるべきではなろうか、と思う次第です。

「DX銘柄」が政府により認定されていたら、個人投資家層が、「DX銘柄」というだけで投資対象として「適格」と、「誤認」してしまう可能性さえありましょう。
「日本政府推奨銘柄」だと「誤認」されたとしてもやむ無しですよね。

例えば、「DXグランプリ企業2023」に選出されたトプコン（7732）の選定根拠は、DXに関して「特に優れた取組を行った企業」であるものの、今期業績は前期比で減益計画です。
「企業」としては優れていても、投資対象の「銘柄」としては、正直なところ推奨できないように思います。

政府が東証と組んで、このような基準で「銘柄選定」をも行っているから、個人投資家層の金融リテラシーはなかなか上がらないとさえ思う次第です。

「DX注目企業」はアリでも、「DX銘柄」を政府が選定するのはナシにしていただきたい！
「日本政府推奨のDX銘柄があるってホントですか？」というご質問やお問い合わせを、個人投資家の皆様から直接お受けする可能性がある、私ども助言会社の身にもなってみてくださいよっ！

な～んてね。



執筆：木村泰章

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　個人的に注目している銘柄
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◆データ・アプリケーション（3848）：今期経常を7％増益に上方修正。
◆INCLUSIVE（7078）：今期最終損益は4期ぶり最高益更新見込み。
◆FCE Holdings（9564）:今期経常は5期連続最高益更新見込み。

時価総額100億円以下のDX関連銘柄です。
業績推移も堅調・好調なものを選びましたが、あくまでも「注目銘柄」です。

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　私のコラムで紹介した銘柄
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◆ARアドバンストテクノロジ（5578）
生成AI関連銘柄としてご紹介しましたが、同時にDX関連銘柄とも目されましょう。
株価はご紹介から数日で約1割上昇。
◆ヒューマンHD（2415）
ご紹介からほぼ1か月で上昇率は約17％。
本日は年初来高値を更新しました。
◆ストライク（6196）
止まりません！
年内にも5000円か？

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　単発スポット銘柄の見解
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◆≪木村のギャラクシーダイヤモンド銘柄≫
終日しっかりの展開でした。
ここから年内いっぱい連騰を期待したいと思います。

◆≪木村のザ・カリナンダイヤ銘柄≫
下ブレが限定的となった印象です。
日足チャートではジワジワと下値の切り上がりが確認できます。