1月ロイター短観:あすなろの見通しどおり、年前半は非製造業・サービス業こその業況堅調と見る
1月のロイター短観が1/17に公表されました。
ご参考までに、ロイター短観は日銀短観との高い相関性を有している事から、3か月に1度というペースで公表される日銀短観の「谷間」に相当する期間に、毎月公表されるロイター短観を参照・検証する事により、次回の日銀短観の方向感を予測する、という事が市場関係者の間では常套手段と認識されております。次回、3月日銀短観の公表予定日は4月1日です。
後々、YouTube「ASNARO CLUB」等でもあらためてご紹介させていただく予定ですが、あすなろは、今年1年の景況感及び株価指標の推移について、年前半は「非製造業・サービス業の景況感が堅調」で、ゆえに、中小型成長株群全般、特にDX/IT/AI/Saas関連銘柄の株価が【逆襲】局面を迎えるものと見ています。
年後半は、「大企業製造業の景況感が改善」し、主力級大型株群、中でも半導体/電気機器/電子部品等のハイテク全般、さらには自動車や自動車部品・車載等の株価が上昇し、この動きが日経平均を38000円水準へと押し上げると想定しています。
1月のロイター短観では、まさしく、上掲の弊社見通しを裏付けるようなデータが確認できたように思います。1月調査の調査期間は12月22日~1月12日、調査票発送企業は500社、回答企業は240社でした。
・製造業DI:+6と12月の+12から悪化、化学を除き広範な製造業種で業況感が悪化方向に動いた。
・非製造業DI:前月から3pt改善して+29と好調。
製造業では、幅広い業種で業況判断DIが低下しましたが、特に、自動車を含む輸送用機器が大幅に悪化した点と、鉄鋼・非鉄でDIの低下幅が大きくなりました。
一部国内自動車メーカーの生産停止や中国経済の軟調さが景況感を下押ししたとの印象です。
鉄鋼については、「原料・資材高騰分の価格転嫁に苦戦」とのコメントも見られた模様です。
一方、非製造業は堅調、情報サービスや小売で前向きなコメントが目立ち、情報サービス・情報通信や小売業などのDIが上昇しました。
情報サービスからはソフトウェア投資の堅調さが、小売業からは年末年始のギフトニーズやインバウンド消費の活況が指摘されていた模様です。
3カ月先(2024年4月)の景況感を予想する「先行きDI」は、製造業で+6と今月比横ばい、非製造業は+27と今月比-2と小幅な低下が見込まれています。
製造業では、電機の底入れなどが期待されている一方で、比較的好調だった石油・窯業や、輸送用機械のDIで低下が続くとの見通しが示されています。
非製造業では、小売業のDIが引き続き高水準にありながらも低下すると見込まれ、「昨年後半以降低下傾向にあった情報サービス・通信業のDIは回復を続ける」との見通しが示されました。
会員様各位が保有なさられている、中小型成長株群の中でも、情報・通信業に属し、DX/IT/AI/Saas関連と目される銘柄群は、少なくとも向こう3か月は【逆襲】傾向が続く可能性があると申し上げて宜しいように思います。
3月日銀短観でも、1月~3月のロイター短観と同様の傾向が示される可能性があり、となりますと、向こう3か月間に留まらず、今年前半は、情報・通信セクターを中心とした、非製造業・サービス業全般の株価推移が堅調推移となる事を期待したいと存じます。
執筆:木村泰章
━━━━━━━━━━━━━━
個人的に注目している銘柄
━━━━━━━━━━━━━━
◆セキュア(4264)
◆note(5243)
◆ファーストA(5588)
◆アイリック(7325)
◆クレオ(9698)
Saas関連と目される時価総額100億円以下のスモールキャップです。
━━━━━━━━━━━━━━
私のコラムで紹介した銘柄
━━━━━━━━━━━━━━
◆JESCO(1434)
1/17紹介
本日は一時昨年来の高値を更新しました。
1000円どころはさすがに達成感が意識されやすいものと見ます。
━━━━━━━━━━━━━
単発スポット銘柄の見解
━━━━━━━━━━━━━
◆≪億男Wの大御利益銘柄銘柄≫
銘柄公開後の高値を更新!
上々のスタートですね。
◆≪日経平均3万5千円記念即日公開銘柄≫
想定どおりの大幅な切り返し。
まだまだこれからです。
来週もお楽しみに!
◆≪【裏当選】緊急大当り銘柄≫
大幅高の後も大崩れ無し。
来週には第2ターゲットも狙えるかも?
無料新着記事
-
仮想通貨バブルと株と決算
社長の二言目
(2024/11/24 15:00)
-
アイリッジ(3917)が急騰2段上げ!+32%UP!
あすなろレポート〈夜版〉
(2024/11/22 17:00)
-
海外仮想通貨ベンチャー企業と会食
億男W直伝 勝利トレード攻略法
(2024/11/22 17:00)
-
気になる中国の外交状況
アナリスト木村の銘柄研究部
(2024/11/22 15:00)
-
本日の後場の注目株3選
後場の注目株
(2024/11/22 11:30)