株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2024-02-19 07:00:00

本日の厳選株

利益3.2倍の伸びしろ十分と見る銘柄

東ソー(4042)

苛性ソーダ・塩ビ樹脂、ウレタン原料を扱う。これらは塩の電気分解を基点に開発・製造される製品で、塩のポテンシャルを探る様々な研究開発も盛ん。研究開発をさらに進めるため、2023年4月には「MI(注:マテリアルズ・インフォマティクス)センター」を設立。人工知能(AI)や機械学習を用いた実験により、「バイオ分野」の研究にも取り掛かっており、iPS細胞用培養基材の開発や、MIを活用したタンパク質の設計など、画期的なイノベーションに成功している。新たにこういったイノベーションが創出されれば、株価上昇の材料になると見て、取り組み妙味がありそうな銘柄として注目。

2/5発表の3Q決算における経常利益(累計)は686.72億円と対会社予想進捗率70.1%で着地。アナリストコンセンサスである723.92億円から下振れしたものの、本決算への期待度は高まる。3Q単体で見ると、前年同期の同利益は76.48億円。当期は242.83億円で、およそ3.2倍の増益だ。今期の同利益は単体で1Qから200億円ベースを維持しており、4Qの大幅増益による挽回に期待したい。xenoBrain(AI)の総合評価は「B-」ではあるが、「TPP加盟シナリオ(中国)」というプラス成長ファクターが、現時点では定性的に実現性が乏しく、業績への貢献度が低いことが織り込まれている可能性があるため、AI分析に関しては、特段不安視する必要は無いと見る。

株価は昨年12/15に安値1720.5円を付けた後はリバウンド基調を保っている。25日線がサポートラインとして概ね機能しており、2/6に大陰線が示現した際は同線に達する前に反発。下値で買う向きが多いことが推測される。目先はその大陰線を吸収することが必須であり、断続的な売りは避けられそうにない。ただ、その売り物を消化した後は昨年9月高値の2062.5円がターゲットとして意識されてこよう。執筆時のPBRは0.8倍とバリュエーション面の伸びしろも十分と見る。


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