AIと連携する「土台基礎」となりえるのは、ソフトウェア/クラウド/SaaS。
となりますと、「AI関連」とは、「生成AI」絡みだけではなく、情報・通信業全般にわたると見て宜しいように思います。

2023年10～12月期の法人企業統計では、名目設備投資が急増し、中でもソフトウェア投資の伸びが前期比+26.3％と突出していました。
ソフトウェア投資比率は 7～9月期の12.9％から10～12月期は14.8％に上昇し、過去最高を記録しました。
結果、10～12月期の設備投資を3.4％ポイント押し上げたものと試算されております。
特に、情報通信業によるソフトウェア投資が前期比+108.9％と急増した事が背景です。

ソフトウェア関連の指標銘柄のひとつと言えば、米セールスフォース。
同社が2月28日の取引終了後に発表した、2024年1月期4Q(2023/11-2024/1月)決算では、売上高が前年同期比11％増の92.87億ドル、調整後EPSは同36％増の2.29ドルとそれぞれ市場予想を上回りました。
四半期配当の開始、及び自社株買い計画の増額も併せて発表しています。

セールスフォースは、SaaS（サービスとしてのソフトウェア）というクラウドサービスで、CRM（Customer Relationship Management）と呼ばれる顧客管理を行うプラットフォームを提供しています。
つまり、企業のDX化推進を支援する「土台基礎」に該当し、そこにAIを活用したデータ解析等を連携させて、トータル的なコンサルやソリューションを行いますよ、という類の動きが情報通信関連セクター全般に広がっているものと推察されます。

既に当コラムや、全体相場フォロー等でもお伝えしてきましたとおり、足元は製造業よりも非製造業・サービス業の方が景況感は強く、その背景は、上掲のようにソフトウェア投資の盛り上がりが突出しているから、と申し上げて宜しいでしょう。
この動きは今後もしばらく継続し、更には、4-6月期くらいをメドに製造業全般の景況感も改善に向かう事が見込まれています。

「今年の相場の柱は、半導体関連か、それともAI関連か？」
などという議論をよく目にしますが、なんとなくピントがズレているように感じます。
足元は非製造業優勢でも、製造業全般の巻き返しは、半導体市況の底入れを受けて、もう直ぐそこまで迫ってきている印象です。
つまり、半導体やAIという「限定的な」グルーピングに留まらず、製造業も非製造業も一斉に蜂起するような展開が今年後半の相場の特徴になりえるであろうと考える次第です。

ソフトウェア関連である下記2銘柄も、じわじわと下値の切り上がりが示現してまいりました。
まだまだ【逆襲】は始まったばかりです。
今後の株価上伸に期待致しましょう。


執筆：木村泰章

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　個人的に注目している銘柄
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◆ツガミ（6101）
◆西部電機（6144）
◆和井田製作所（6158）
◆太陽工業（6164）
そろそろ工作機械セクターも？
小ぶりな方が値動きは軽そうです。

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　私のコラムで紹介した銘柄
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◆ジーデップ（5885）
　昨年10月14日のご紹介時からの高値騰落率80.43％。
　やっぱり昨年の10月が仕込みのタイミングだったんですね。

◆プラスゼロ（5132）
　昨年11月7日のご紹介時からの高値騰落率70.66％。
　こちらは昨年6月の高値を更新が射程圏内に入ってきました。

◆東京計器（7721）
◆長野計器（7715）
　精密機器セクターに分類される同社株も上値追いの展開が継続中です。
昨年11月17日のご紹介時からの高値騰落率はそれぞれ58.13％と25.68％です。

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　単発スポット銘柄の見解
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◆≪木村泰章の天下一銘柄≫
　銘柄公開後の高値を更新。
　出来高も増えてきました。
　
◆≪S高メソッド銘柄≫
　キレイなチャートですね!(^^)!
　決算発表も楽しみです。

◆≪緊急即日公開銘柄2024[第3弾]≫
　本日も銘柄公開後の高値を更新。
　近日中にも第2利確ポイント到達か？

◆≪日経平均3万5千円記念即日公開銘柄≫
　こちらも第2利確ポイント目前。
　AIクラウドソリューションド真ん中。

◆≪裏道王道銘柄【頂】≫
　今日も銘柄公開後の高値を更新。
　スベリません。