やまびこ（6250）

屋外作業機械メーカー国内首位。チェーンソー・刈払機などの小型屋外作業機械、発電機・溶接機など一般産業機械、薬剤散布機などの農業用管理機械と幅広く機械を生産販売している。3/15にはエネルギー関連の機器、ソリューション企業「iLabo」と水素エンジン発電機の実証機を共同開発したと発表。経産省は国による20兆円規模の先行投資支援を行う方針を示しており、同社は2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略へ貢献することで今後も発展が期待ができよう。

前期本決算では米国金利上昇で販売が伸び悩んだのに加え、春夏の干ばつなどの天候不良が災いし減収で着地。だが足元で徐々に解消が進んでおり、主力である北米市場の一般産業機械の販売が好調。旺盛な建設と、エンターテイメント需要増。そして、円安を背景とした価格競争力の上昇が起因し過去最高益を達成したと見られる。今後の展開として国内肥料価格の落ち着きによる需要の回復を見込み、先述のカーボンニュートラル製品の推進や北米市場での製品現地生産で更なる事業拡大を目指す。

株価は20年3月以来、月足ベースで右肩上がりの長い上昇トレンドを継続。日足では25日線を支持線として、一時的な反落にも底堅さを見せ歩調は鮮明と言えよう。25日線との乖離(かいり)が10～15％離れてくると高値掴みに警戒感が強まるが、直近でもボリンジャーバンド+2.0σと並走した上昇で騰勢は衰えず。このまま+3.0σまで値を上げてくるようであれば上値水準が切り上がり、さらなる高値更新にも期待ができそうだ。