「本日のトヨタ株の4％下落は日銀短観のせいなのか？」

う～む、YES & NOでしょうか。
影響はあったかもしれませんが、本日のトヨタ株の下落は「過剰反応」で「一過性」の動きと見ます。
当コラムを頻繁にチェックしていただいている会員様各位も、本日の日銀短観はほぼほぼ想定どおりで、いきなりトヨタが4％下落するほどのサプライズには乏しい、とお感じになられたのでは無いでしょうか。

3月短観では、大企業製造業の業況判断DIが+11ポイント(23年12月調査比-2ポイント)へと低下した一方で、大企業非製造業の業況判断DIが+34ポイント(同+2ポイント)へと上昇しました。
Bloombergのコンセンサスであった大企業製造業+10ポイント、非製造業+32ポイントという予想数値をいずれも上ブレた形です。
上ブレはほぼ想定どおりでしょう。

大企業製造業DIの低下の原因を業種別な詳細から確認すると、不正問題による減産の影響を受けて、自動車(今回+13ポイント、12月調査比-15ポイント)を中心として、自動車生産の影響を受けやすい鉄鋼(同+16ポイント、12月調査比-3ポイント)や非鉄金属(同+6ポイント、12月調査比-9ポイント)といった素材型製造業のDIが低下した事が影響したものと目されます。
自動車のDI悪化幅は-15ポイントと大きかったものの、関連業種への波及は限定的であった印象です。

大企業製造業の3か月先のDIは+10ポイントと、小幅ながらもう一段の悪化が想定されている点は、ロイター短観等からの想定に比べやや下ブレしており、この点は意外ではあったものの、自動車の認証不正問題が峠を越した事、自動車生産予測調査が示すように工場稼働が回復している事から、6月調査においては追加のDI悪化を回避できる可能性があるものと見ます。
製造業全体としては当面、自動車生産の本格再開と半導体関連の回復によって底堅い推移が期待されましょう。

大企業非製造業の3か月先のDIは+27ポイントと、足元比で悪化が見込まれているものの、このところ非製造業では「保守的な見通しを示しながらも実績は見通し上回る」という傾向が続いていた事から過度の心配は無用との印象です。

むしろ、非製造業のDIの上昇は8四半期連続で、+34ポイントというDI水準は1991年9月調査の+41ポイント以来の高水準という点こそが評価されるべきで、企業のDX投資等に支えられ、情報サービスDI(+49→+54)、対事業所サービスDI(+33→+40)が伸長した流れは、今後も継続するものと見ます。

「自動車生産回復」と、「企業のDX化推進支援」という投資テーマは、今後も事あるごとに有望視され、業績相場への移行を象徴/牽引してゆく可能性が高いものと考えます。



執筆：木村泰章

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　個人的に注目している銘柄
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◆JESCOホールディングス（1434）
◆ヒューマンホールディングス（2415）
◆ピーエイ（4766）
◆アクセスグループ・ホールディングス（7042）
◆ハークスレイ（7561）
人材不足解消の為に外国人労働者の採用を進めようという動きが本格化しつつあります。
上掲のような関連株群をチェックしておきましょう。

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　私のコラムで紹介した銘柄
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◆ノバシステム（5257）
　終値ではマイナスとなってしまいましたが、本日も一時高値を更新。
　昨年10月24日のご紹介時からの高値騰落率67.02％。

◆東京計器（7721）
　本日も高値更新！
　昨年11月17日のご紹介時からの高値騰落率66.16％。

◆戸田工業（4100）
　短期目線の投資家の買いも集め大幅高！
　昨年11月1日のご紹介時からの高値騰落率35.75％。

◆トレイダーズ（8704）
　切り返し基調が継続中。
　昨年10月24日のご紹介時からの高値騰落率20.26％。

◆RSテクノ（3445）
　1月の高値更新目前！
　2月29日のご紹介時からの高値騰落率18.17％。

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　単発スポット銘柄の見解
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◆≪ロード・オブ・ザ・キングテンバガー銘柄≫
　第2利確ポイントに到達！
　おめでとうございます！

◆≪真・裏道王道銘柄≫
　突如株価急騰！
　荒い値動きこそが魅力かもしれません。

◆≪木村泰章の天下一銘柄≫
　銘柄公開後の高値を一時更新。
　全体相場の流れを受けて沈んでしまいましたが、心配ご無用です。

◆≪クラウドビッグウェーブ銘柄【AI復刻版】≫
　ほらっ！
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　この先も切り返し基調が継続しそう。

◆≪木村泰章のギャラクシーダイヤモンド銘柄≫
　今週は●●0円をクリアしてくるかも！
　ご期待ください。

◆≪木村泰章のプラチナメソッド銘柄【逆襲】≫
　お待たせ致しました！
　決算発表期待の買いと思われます。