株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

(一社) 人工知能学会:18801(公社)日本証券アナリスト協会:01159

あすなろ投資顧問

2024-04-09 17:00:00

アナリスト木村の銘柄研究部

オイルマネーの日本株買い、あると思います!

弊社CEO大石も、「社長の二言目」コラムで、大口投資家はどうしてるのかについて触れていましたが、
https://1376partners.com/user/blog_oishi
先週後半くらいから、オイルマネーが日本株を買うのではないか?という議論が急激に盛り上がっています。

その背景・根拠と思われるのは大別すると2点あります。

ひとつ目は、本日くらいを境に、イスラム世界では「ラマダン」の期間が開ける事で、オイルマネーの投資が再開される可能性がある、というもの。
ある国内大手証券は、23年はラマダンが終了した4月20日に2万8657円だった日経平均が、ほぼ1か月後の5月22日に3万1086円と1カ月間で1割近く上昇したと指摘しています。
日経新聞もほぼ同様の報道をしています。

ふたつ目は、サウジアラビアの政府系ファンドPIFが、今年に入って3か月連続でコーエーテクモHD(3635)の買い増しに動いており、スケジュール感的には今週にも今年第4弾の買い増しが報告されるのでは?との思惑によるもの。
PIFの同社株の買い増しを大量保有(変更)報告から読み解いてみましょう。

1月9日に5.56%⇒6.60%の買い増しを報告
2月8日に6.60%⇒7.66%の買い増しを報告
3月7日に7.66%⇒8.97%の買い増しを報告

なるほど、3か月続けて、1か月間でおよそ1%の買い増しが観測された事から、
タイミング的には今週にも、今年第4弾の買い増しが報告される可能性アリ、との思惑を呼んだわけですね。
個人的には、そんなに単純じゃ無いとは思いますが。。。

中東の政府系ファンドの資産運用は原油価格の高騰により増加しているものと推測され、従来のパッシブ運用に加え、より高いリターンを目指して日本株のアクティブ運用を本格化しはじめている事が指摘されています。

日経新聞の報道によれば、今年1月以降の日経平均を中心とした主力級大型株群の株価が急伸した背景も、「石油ファイブ」と呼ばれる中東の政府系ファンドが、主要な買い手であった可能性を指摘していました。
特に、イスラム法に適合する日本企業を対象とした「FTSEジャパン100シャリア指数」に組み入れられた企業群が、中東からの投資の対象となっている、としています。

「FTSEジャパン100シャリア指数」の構成銘柄の比率のトップ10は下記のとおりです。
・東京エレクトロン(4%超)
・信越化学工業(4.3超)
・日立製作所(3%超)
・三井物産(3%超)
・三菱商事(3%超)
・リクルート
・第一三共
・KDDI
・武田
・ダイキン

あぁ、確かに。
上掲の10銘柄の株価推移は、年初から特に上昇が目立ったように思います。
他にも、中東の政府系ファンドと日本との関連性を示すようなニュースフローを拾ってみましょう。

・年初に、PIFは今年、半導体産業への「かなりの投資」を検討していると語った。
・カタール投資庁(QIA)はKOKUSAI ELECTRIC株の取得を公表。(23年6月)
・UAEのムバダラ投資会社は23年10月に岸田首相との夕食会に米ブラックロックと共に参加。
・UAEのアブダビ投資庁(ADIA)は大和ハウスからホテル27棟の取得を発表。(23年7月)

加えて、PIFはソフトバンクのビジョンファンドにも投資を行っていますし、本日午前中には、ウォーレン・バフェット氏が率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイが円建て社債の発行を準備している旨の報道もなされました。

オイルマネーに「限定」せずとも、外国人投資家による「日本買い」は、「状況証拠」を見る限り継続中と見て宜しいでしょう。

オイルマネーが直接、中小型成長株群の個別銘柄を狙い撃ちする可能性は低いものの、外国人投資家の日本株買いは、他の投資家の投資マインドを刺激し、結果、幅広い銘柄に波及する可能性が高いものと見ます。

3月18日の当コラムでご紹介申し上げましたとおり、外国人投資家は過去20年間のうち、コロナ禍が始まったばかりだった2020年4月を除き、4月に日本株を19回買い越しています。(現物)
4月~5月の決算発表シーズンにポジティブなニュースが増えると、外国人買いが再び加速する可能性があるものと推察します。

4月~5月の相場展開を楽しみにしていただきたい、と会員様各位に申し上げ続けているのは、こうした「支援材料」が豊富と目される為です。

日々の株価の「値ブレ」に惑わされず、海外投資家勢のような中長期的な視点に立った株式投資スタンスこそを、会員様各位の投資スタンスのご参考としていただきたいと存じます。



執筆:木村泰章

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 個人的に注目している銘柄
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◆コニカミノルタ(4902)
◆東洋製罐グループHD(5901)
◆ヤマダホールディングス(9831)
シャリア関連銘柄と目される銘柄群は、時価総額が1兆円超えの企業が多いものの、少数ながら5000億円割れの企業も。

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 私のコラムで紹介した銘柄
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◆アイビス(9343)
 高値もみ合いレンジを上抜け高値を更新!
 1月29日のご紹介時からの高値騰落率117.71%。

◆JESCO(1434)
 本日も大幅高!
 外国人労働者関連とも目されている事から、今後も上値追いが継続しそう。
 昨年11月26日のご紹介時からの高値騰落率68.85%。

◆鈴木(6785)
 本日も高値更新!
 3月25日のご紹介時からの高値騰落率15.23%。

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 単発スポット銘柄の見解
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◆≪社長大石のダイヤモンドメソッド銘柄-Grande-≫
 本日も一時銘柄公開後の高値を更新。
 今週中にも株価2倍水準に到達か?

◆≪ロード・オブ・ザ・キングテンバガー銘柄≫
 またも銘柄公開後の高値を更新。
 今週中にも株価2倍水準に到達か?

◆≪利益ザクザク☆ゴールデン大儲け銘柄【ゴールデン8倍賞銘柄】≫
 株価刺激材料が出て急伸!
 ハッピーレターを配信させていただきましたので、ご確認ください。

◆≪木村泰章のレッドダイヤモンド銘柄-PREMIUM-≫
 下値の切り上がりが継続中で本日は大き目の上昇となりました。
 上値はさほど重たく無い印象です。

◆≪木村泰章の天下一銘柄≫
 全体相場の地合いが悪く無ければ、再度切り返し基調が鮮明になりましょう。
 今月中にも第1利確ポイントも狙えそうです。

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