株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

(一社) 人工知能学会:18801(公社)日本証券アナリスト協会:01159

あすなろ投資顧問

2024-04-18 15:30:00

アナリスト木村の銘柄研究部

ロイター短観4月調査:景況感の改善傾向に陰り無しとの印象

ロイター短観の4月調査(調査期間4月3日~12日)によりますと、製造業DIは+9(3月は+10で前月差-1)と小幅に低下し、
非製造業DIも+25(2月は+32で前月差-7)と低下しました。
ただ、いずれも「低下傾向」を示唆するものでは無く、3月調査分が強めであった事の反動の範疇との印象です。

製造業では、素材型製造業や食品製造業のDIが低下した一方で、金属・機械や電機といった加工型製造業のDIが上昇し、
全体としては小幅な低下にとどまりました。
円安がコスト増につながる内需・素材型製造業と、円換算収益の拡大につながる外需・加工型製造業の間で明暗が分かれた形です。

・素材型(3月+8⇒4月+5)
 化学製品(+9⇒±0)、石油・窯業(+20⇒+17)と、前月の上昇の反動で下落。
・加工型(3月+10→4月+12)
 金属・機械(+5⇒+8)、電機(-10⇒-5)、輸送用機器(+15⇒+15)

非製造業では、建設・不動産や運輸・ユーティリティ、卸売でDIが低下しましたが、これは、残業上限規制の影響が、建設や運輸で意識されたものと推察します。

3カ月先(24年7月)の景況感を予想する先行きDIは、製造業で+10(足元+9、今月差+1)、非製造業でも+27(足元+25、今月差+2)とと上昇が見込まれています。
製造業では、化学製品や輸送機械用機器のDI上昇が見込まれ、非製造業では、今回の現状判断DIが低下していた建設・不動産や運輸・ユーティリティ、卸売で反発が予想されています。

ほぼ想定どおりの「方向性」です。

日米の金利動向や為替動向ばかりに目が向いていた株式市場は、製造業の景況感の改善を背景に、そろり、業績相場への移行が意識されやすい局面へと進むものと見ます。
4月~5月の決算発表シーズンを経て、化学製品や自動車等が引き続き、機関投資家勢の物色対象として意識されうる展開を予想します。

「業績相場」は相場サイクルの中では「最強相場」と目されます。
決算発表シーズン通過後には、「今年こそ」早目のサマーラリーが期待されるかもしれません。

「最強相場」の主役は、貴方様です!



執筆:木村泰章

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 個人的に注目している銘柄
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◆三ツ知(3439)
◆東洋ドライルーブ(4976)
◆ヤマザキ(6147)
◆オリエンタルチエン工業(6380)
◆エイケン工業(7265)
自動車部品関連、時価総額50億円以下のマイクロスモール、業績も株価の方向性も上向き、というスクリーニングです。

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 私のコラムで紹介した銘柄
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◆ポラリス(3010)
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 単発スポット銘柄の見解
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