悪地合いほど頼れる「孫子の兵法」
先客万来!よくぞ参った!其方の来訪、心から嬉しく思うぞ。
其方らの取り組みは如何であろうか。連日の地合いの悪さに憂鬱さが拭い切れぬ週明けとなった者もおろう。
だが、安心せよ。
あすなろも拙者も信条は「強気」である。
<ドドン>
かと言って何も闇雲に安直な買いを勧めるものではない。
細かく慎重に押し目を拾う構えを取る
長期的に見て下値が限定的な銘柄を抑える
様々な手段があろう。
野球で言えば打撃において、苦手な投手や球種などの苦境時には大振りをせぬもの。
小さい構えで短く持って振るのも策の一つであろう。
慎重に勝ちを狙う、そんな戦いは決して消極的とは思わぬぞ。
大型連休前にあれこれと手を広げるのではなく、焦点や戦力は絞る事が大切という話である。
どんな戦況でも必ず勝機の糸口と言うものは潜んで居る。
さて、では拙者はこの状況をどう考えるか。
一つ孫子の兵法の話をしようぞ。
拙者が好きな言葉の1つに「腹が減っては戦はできぬ」
と言うものがある。
何?食い意地が張っている女であるとな?
えぇい、うつけもの!!
<ドドン>
此れは単なる現代における比喩の話だけではない。
断じて拙者が食いしん坊であるとかの話ではないぞ。
断じてな
<ドドドン>
では実際に何がこの話の肝であるか。それは
「戦には補給が大事」
と言う事なのである。
そこで孫子曰(いわ)く
軍に輜重(しちょう)なければ則ち亡び、糧食なければ則ち亡び、委積なければ則ち亡ぶ。
現代訳
軍が輸送部隊を失えば敗亡するし、兵糧を失えば敗亡するし、財貨の蓄えを失えば敗亡する。
孫子~軍争篇~より
補給こそ戦争でもっとも重要。其の例として年配の諸兄姉であれば
「インパール作戦」※1
などの旧日本軍の補給軽視の結果をご存じやも知れぬな。
また、中国に話を戻せば
漢字、漢民族の語源である漢帝国(前漢)を起こした高祖劉邦に使えた数々の臣下の中で、劉邦が最も評価した人物が
補給、輸送担当の【蕭何(しょうか)】※2
であったことからもそれは窺えよう。
敵であった西楚の覇王「項羽」は無敵の軍債を持ちながらも、兵站を破壊され敗北しているのである。
そして、劉邦は補給担当を一番評価したということである。
補給=つまり食料や武器などの物資が滞りなく行われることこそ勝利には欠かせぬ物の一つであろう。
では話は核心、株式投資において補給とは何であろうか?
投資資金の確保、やる気の維持、定期的な利益、様々考えられようが今回は
「複数年度に渡り売上や利益の堅調さが続いている銘柄」
と定義しようぞ。
では今回もいくつか拙者が注目しておる銘柄を紹介致そう。
イー・ギャランティ(8771)
エラン(6099)
ソフトクリエイトホールディングス(3371)
インテリジェントウェイブ(4847)
TAKARA&COMPANY(7921)
以上である。
気になるものがあれば調べてみるのも一考かと存ずる。
だが、くれぐれも来るべき時に備えた資金余力の確保は忘れぬように。
補給も継続は力なり。財務が苦境続きでは設備や事業へ投資も儘(まま)ならぬ。
悪地合いだからこそ「攻めることができる状態」の堅持が肝要。
そして其れは企業の成長力の源である。
~ 言の駿馬で次回も駆けて参ろうぞ ~
アスナのおまけ注釈
※1 インパール作戦=1944年、当時イギリスが支配していたインド北東部の攻略を目指して旧日本軍が進軍し、激しい戦闘や食料不足などにより、インド国内だけで3万人に上る日本兵が亡くなった戦い。大戦中、最も過酷で無謀な兵站(へいたん)や補給軽視の戦いの一つとして知られている
※2 蕭何=秦末から前漢初期にかけての政治家。劉邦の天下統一を補佐した、漢の三傑の一人
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アスナの偵察中銘柄
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イー・ギャランティ(8771)
エラン(6099)
ソフトクリエイトホールディングス(3371)
インテリジェントウェイブ(4847)
TAKARA&COMPANY(7921)
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