雪国まいたけ（1375）　5/9決算予定

まいたけ、エリンギ、マッシュルームなどキノコ生産や加工などが軸。本業のキノコの技術を活かし、近年ではキノコを使った代替肉の開発を発表。2021年の政府発表の環境白書内で代替肉を推奨されてから大豆由来のものが市場に出回るようになってきた。大豆ミートはヴィーガンなどの食文化の変遷や畜産業が抱えるCO2排出問題に適応する食材として期待された一方で、価格や味の面で動物の肉に劣る問題をクリアしたとは言い難いのが現状のようだ。同社のキノコによる「代替タンパク質」と言う切り口で、この問題に一石を投じる事が期待される。

3/19には通期業績予想を上方修正。前回発表より収益を6.1％増、税引き前利益を96.0％増とそれぞれ上乗せしたことを発表。同発表によれば需給状況に応じた適切な単価水準を引き上げた事が奏功したとする。また、ユーティリティ関連費用の計画比での低い推移と自社努力による削減が継続されたことも収益性を押し上げたものとする。AIのXENOによる直近決算分析を見ると第3四半期の連結営業利益の進捗達成率は計画比で222.5％と堅調に推移している。

株価は上掲の業績上方修正を好感した上昇後に調整入り。25日線を割り込み、一時は75日線や節目である1000円台で踏み止まったがその後には958円まで売られた。ただボリンジャーバンド-1.0σ付近で緩やかに切り返し始めており、投資家心理には決算前の様子見ムードが漂っていると見る。RSIが61％程度にある事から切り返しは上値をまだ残しているとも考えられるが、取組む場合は5/9の決算内容いかんによっては乱高下の可能性もある点には留意したい。