シンデン・ハイテックス（3131）

半導体や液晶モジュールの総合商社。韓国のLG、SK製品が主力。同社では主力である半導体などに加えてロボット事業にも力を入れており、4/17には中国に行われた展示会「2024 Shenzhen International Sensor Technology Expo」において株式会社リビングロボットと協力し、二足歩行ロボットである「あるくメカトロウィーゴ」発表。ウィーゴは定時ダンスモーションとして銀行やホテルの受付にて“ロボットがおもてなしをするサービス”として提供され、距離センサー照度センサーも備えており障害物や明るさによって動きを操作できる。今後はリビングロボットが持つ、センサー、通信、AI等の技術力を活かしロボットをより身近なものにしてゆく方針のようだ。

5/10発表の2024年3月期決算によると売上高は422億8500万円(前年同期比0.9％増)、経常利益は4億9900万円(61.7％減)の増収減益で着地。大幅な減益であったものの、25年3月期は前期比2.5倍となる12.5億円にV字回復する見込み。年間配当も前期比65円増となる125円に大幅増配の予定だ。AIのXENOも同社の4四半期後の経常利益総合評価を大幅増益となる2.2億円と予測。これは2025/3期4Qと直近発表値の比較で557.71％増にも達し、同社の強気な予想と見解一致すると言う分析のようだ。

株価は3050円付近での攻防を経て、上掲の決算発表後の5/13前場には窓をあけての下落(執筆時)。これは決算内容が市場関係者の高い期待のハードルを下回った結果と推察する。ボリンジャーバンドでは-2.0σまで値を下げており、RSI(相対指数)も売られ過ぎ水準の目安30％を下回る28％程度まで下落しているため、今後は押し目を拾うスタンスで臨みたい。その場合まずは頭上にある100日線、次いで75日線の突破が心理的ハードルとして試されてきそうだ。