パシフィックネット（3021）

PCレンタルや携帯の販売、サポートを提供。自社でデータ消去・修理なども行う。近年では企業IT部門向けに行っていたIT機器のサブスクリプションサービスを、教育機関向けに拡大。教育機関における使用済みIT機器は、児童・生徒・教職員などが使用しており、用途を終え、リプレイスする時の成績や個人情報の流出リスクなどが課題として存在していた。同社の排出管理BPO(自社業務の外部委託の形態の1つ)では処分するIT機器を中古買取する事でリスクを削減しつつ、機器のデータ消去などを請け負う事で課題解決を目指したサービスを提供。

4/15発表の2024年5月期第3四半期決算では売上高49億3500万円(前年同期比4.2％増)の増収、経常利益は3億8900万円(同25％増)の増益であった。5期連続で売上高の過去最高を更新、投資による一時的な先行コストはあったものの、事業拡大と収益性で補う事に成功。今後はWindows10のサポート終了となる2025年10月のPC更新拡大期に向けて、ITサブスクリプション事業の更なる成長を見こむ。AIのXENOも同社の4四半期後の売上高を10.50％(1.8億円増)大幅増収と予想しており、今後の業績も明るいものと分析。

株価は上掲の決算発表後の4/16に窓を開ける下落、本年初より支持線として機能してきた75日線を割り込む。その後1400円台後半での揉み合いを経て、1350円付近で底堅さを見せ始めている。RSI(相対力指数)も売られ過ぎの水準である30％を下まわっていることからもリバウンド狙いのタイミングに入りそうだが、その場合は4/4高値1900円から5/17安値1353円の半値戻しである約1625円を超え、上値に勢いが見られるのをしっかり確認した後にしたい所だ。