元外資系金融マンのこぼれ話 「米国株の保ち合い放れに注目」
【8/15】元外資系金融マンのこぼれ話 〜米国株の保ち合い放れに注目〜
前場のお取り組みお疲れ様でした。
本日も小動きで、全体の売買高は膨らみそうにありませんね。
閑散相場です。。。
手掛けにくい環境ですが、日経平均は朝方の売りを消化してプラスに転じてきました。
世界的に堅調な推移を続けてきた株式市場ですが、
ここにきてだいぶ煮詰まり感、膠着感が強まってきました。
私が注目しているのは、高値水準での揉み合い上昇を続ける米国株です。
米国市場は経済指標こそまちまちですが、総じて企業決算は市場予想を上回り、
強気相場が示現しています。
現在は、決算シーズンも終盤にさしかかり、材料難から方向感が出にくくなっていますね。
では、今後はどうなるかと申しますと、
‶保ち合い放れにトレンドが出てきます。″
当たり前のことを言うな!との声が聞こえてきそうですが、
NYダウのテクニカル面を考えますと、日柄の調整をはさんで
ボリンジャーバンドが急激にスクイーズ(収縮)してきており、
間もなくこの保ち合い放れが起きてくると考えられます。
このボリンジャーバンドがエクスパンション(拡張)に転じた局面では
大きなトレンドが生まれる可能性が高く、
上昇にしても、下落にしても新たな新値を形成する勢いが生まれてくるはずです。
当然、日本株に与える影響は大きいでしょうから、
米株のトレンドに追従するのが正解となってくるでしょう。
現時点で、グローバルなリスクが散在している中で、高値の警戒感から
下落に警鐘をならす専門家の意見も多いですが、
米国が金融引き締めに動かない限りはこの過剰流動性のお祭りが終わることは
ありません。
よって、「米国株の動き」と「米国利上げ」には細心の注意を払って監視しておく
必要があると言えそうです。
先週から度々お話ししていますが、市場を考えるもう一つのポイントとして、
原油市場の強含みが挙げられます。
リスクに敏感な原油市場が堅調な動きを見せてきておりますので、
投資家の高値警戒感を横目に大きな上昇トレンドが芽生えているかもしれないのです。
これも繰り返しになりますが、
最近は海外勢の動きが良くなってきています。
彼らが買いに回るうえで注目しているのは‶政治動向″と‶企業業績″です。
大半の機関投資家が次第に出そろってきた1Q決算を分析して、
9月〜11月にかけてポートフォリオを構成してきます。
ノントレンド相場が続いてきた2016年はここからもっとダイナミックな相場展開と
なりそうな予感がしています。
【 後 場 の 格 言 】 損する忍耐より儲ける忍耐
それでは、後場もよろしくお願いします。
執筆:加藤あきら
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