日本トランスシティ（9310）

倉庫業界4位で中部地域では最大級。物流拠点の四日市港での取扱品目を強化し、石炭、オイルコークスなどの燃料、更に穀物・飼料、完成自動車など品目の多様化を推進している。3/25には伊勢湾に近い三重県桑名郡木曽岬町にある工業団地の土地を取得したと発表。様々な顧客ニーズに対応できる土地を取得したことで、物流施設を整備して更なる事業拡大を目指してゆく方針のようだ。

同社は前期の通期決算では減収減益で着地したが、今期は連結売上高1240億円(対当期比1.2％増)、連結経常利益76億円(対当期比3.4％増)、親会社株主に帰属する当期純利益53億円(対当期比14.4％増)を業績予想として発表しており、DXを活用した業務効率化により利益改善の見込み。AIのXENOは4四半期後の同社の経常利益を28.34％(3.3億円)増の増益と分析。上掲の施策が奏功する可能性を示唆するものとも考えられよう。

株価は2/15安値598円をボトムとして上昇トレンドへ転換、順調に株価を上げてきていた。5/13の通期決算における業績予想が、上掲の通り前向きなものであったことを好感したと見られるマネー流入で大陽線が示現。その後は年初来高値を更新している状況ではあるが過熱感の高まりには注意したい。また、スローストキャスティクスが現在(執筆時)、一般的に買われすぎ圏と言われる80％以上にいるため、同指数の％Dが％SDをデッドクロスしたら高値掴みに用心のこと。


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