六甲バター（2266）

ベビーチーズ最大手。QBBブランドが主力。同社ではベビーチーズに関してプレミアムシリーズを多く販売してきたが、3/1からは同商品の中では最も高価格帯となる280円で、神戸ビーフや北海道産ホタテなどの「日本の名産ベビーシリーズ」を販売し、ツマミを志向した高級路線も推進。また、プラントベースチーズ(植物性食品)の「Pシュレッド」が、ITI(国際味覚審査機構)において、優秀味覚賞に選ばれている。プラントベースフードの優秀味覚賞の受賞は同社の商品が初であり、ヴィーガンなどへの訴求も引き続き行っていくものと見られる。

2024年12月期第1四半期決算では売上高は103億1400万円(前年同期比3.2％減)、経常損益は4億9500万円（同、経常損失3億600万円の赤字）の黒字、と減収増益で着地した。業績予想については、第1四半期累計期間の業績がほぼ計画どおりの進捗だった事から据え置きとなっている。AIのXENOは同社の総合評価をB+と分析。最も大きな影響シナリオに健康志向拡大を挙げており、上掲の植物性食品の販売増加も見込んだものと推察する。またPERは26.90倍(執筆時点)と市場からの注目度も比較的高いようだ。

株価は5/2に1525円をつけてからは徐々に値を落してゆき、支持線としてきた25日線を割り込んでいた。5/30には下ヒゲが200日線にタッチする所まで調整が進むも節目1400円が意識されリバウンド。今度は逆に25日線が抵抗線として上値を抑える形になっているものの、エンベロープ(移動平均乖離率バンド)では-2.0％付近に位置。今後は売られ過ぎが意識され浮揚感を増してくる公算も高いものと見るが、同線を下回って抜けた場合は追随が予想される点には留意のこと。


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