その銘柄、ホントに下げっぱなしなんですか?
これらの表現には個人差が大きく影響しており、ゆえに「主観的」な見解に偏りがちで、正確に実勢を表していないように思うケースも少なくありません。
例えば、当コラムで「個人的に注目している銘柄」としてご紹介した日本ケミコン(6997)を例に挙げてみましょう。
ご紹介したのは4月22日で株価は1448円でした。
注目したポイントは、「円安メリットを受けそうな、時価総額500億円以下の製造業」で、そのスクリーニングから同社に注目したわけです。
このご紹介タイミングはバッチリで、その後株価は5月初頭に1600円台へと上昇。
5月10日に前期本決算が発表され、5月13日には上ヒゲで1735円を付けますが、その後調整局面入りして25日移動平均線を下回ります。
5月末より再度切り返しに向かうものの、結局5月13日の1735円は上回れず、本日の終値は再度25日移動平均線を下回る1595円となりました。
上げ下げを繰り返しているので、局面によっては「下げがきつい」と見られたり、「大幅に上昇した」と見る事もできましょう。
一方で、値動きの表現方法として最も「妥当」と思われるのは、「なかなか一方通行的に上昇しないけれど、下値はじわり切り上がっていて、そこそこしっかり」でありましょう。
更に相対的に、客観的に値動きを分析するには、同銘柄がプライム市場に上場している事から、TOPIX指数との比較をする事は「妥当」でありましょう。
同銘柄の4月22日の株価1448円と本日の終値1595円を比較すると、上昇率はおよそ10%。
TOPIXの4月22日の終値は2662.46、本日の終値は2756.44ですから、上昇率はおよそ3.5%です。
『TOPIXに勝ってるじゃん!』
局面局面で同銘柄だけの値動きを見ると、「下げがきつい」との印象を持たれても、相場の全体感の対比では決して値動きパフォーマンスは「悪くは無く」、「なかなか上がらない」けれど、実はじわりと上昇傾向にあり、TOPIXのパフォーマンスにも「勝っている」のです。
同銘柄に注目したのは、着眼点としては上出来と申し上げてよろしいでしょう。
下がりっぱなしだよ、上がらね~じゃんか、とお嘆き、お叱りになられる会員様各位のご見解には、こうした相対比較をなさらず、ただただ単一銘柄の「ある局面」の値動きを、過剰気味に「悲観視」したものが少なく無いように思います。
ご自身がお取り組みなさられている銘柄なのですから、過度に悲観視せず、むしろ、ポジティブ面こそを探すくらいのスタンスで臨んでいただきたく存じます。
執筆:木村泰章
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個人的に注目している銘柄
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◆ヒ・ミ・ツ
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私のコラムで紹介した銘柄
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◆岩崎通信機(6704)
ここは追いかけず利確優先です!
2倍超になったハズですから迷わずに!
3月25日のご紹介時からの高値騰落率103.73%。
◆フォスター電機(6794)
本日も昨年来の高値更新!
4月22日のご紹介時からの高値騰落率47.51%。
◆ライフドリンク(2585)
上抜けてきました!
本日も昨年来の高値更新!
1月11日のご紹介時からの高値騰落率27.17%。
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単発スポット銘柄の見解
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◆≪【大発掘】お宝埋蔵金銘柄≫
銘柄公開後の高値を更新!
第1利確ポイントが目前です。
◆≪あすなろダイヤモンドセレクト銘柄≫
75日移動平均線を上抜いてきました。
エネルギー関連銘柄全般が底上げとなりつつ流れに乗っている印象です。
◆≪木村ゴールド会員銘柄-PREMIUM-≫
なかなか上がらない?
キレイに下値が切り上がっていて、一気に上放れる準備は万端と見ます。
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