北海道コカ・コーラ（2573）

北海道が地盤の飲料系企業。大日本印刷傘下。コカブランドの、北海道限定商品なども展開。北海道経済部観光局によれば、北海道の外国人観光客は2023年10月～12月の訪日外国人来道者数が172.7％増となり、コロナ禍前(2019年)と比較して86.2％まで回復しているとの事。この時期はニセコなどの冬季の観光客が貢献したものと考えられるが、インバウンド需要の活況やそれを見込んだ開発に伴う自動販売機の設置増加は今後も続くものと見る。猛暑の飲料需要の伸びと併せて同社の飲料事業の追い風となってくるかも知れない。

2024年12月期第1四半期決算では売上高124億3700万円(前年同期比2.5％増)の増収、経常利益1億8200万円(同2億3300万円の経常損失)で黒字化達成。10/1出荷分よりメーカー希望小売価格を5％～19.0％程の値上げも実施予定であり、価格転嫁に成功すれば今後の業績に貢献することが期待される。AIのXENOによる4四半期後の売上高は2.22％(2.8億円)の増収と分析。予測根拠としては日本茶需要の拡大を挙げており、猛暑や残暑による止渇需要増大が本格化してゆく証左となると読む。

株価は月足で見ると長らく上昇トレンドにあった。一次的に割りこむことはあれど、概ね支持線として24月線が支持線として機能しており、極端な下値不安は乏しいように推察する。日足に目を向けると3/12に付けた2380円をボトムに上昇を続け6/12には2954円の年初来高値を更新している。これは2000年7月以来の水準であり、約24年ぶりの3000円台が現実的な位置まで値を戻したことになる。節目3000円が意識されれば上値が重たくなってきそうだが、逆に言えば順当に突破できれば騰勢に更なる浮揚感が付与される展開も十分想定内であると言えそうだ。


※現在、弊社が公開するコンテンツ情報および配信DMは、投資情報の提供（無料情報の公開およびお知らせ）であり、会員様との現在そして将来の投資助言契約を促すものではありません。ご意見はこちらまで。
https://questant.jp/q/GL9LA1K5?id=%%USER_ID%%