フィックスターズ（3687）

高速処理を強みとする。ソフトウェアだけでなくハードウェアにも知見があり、アルゴとハードの組み合わせで高性能なアルゴの機能実装と一層の高速化が可能となる。最近ではGPU(画像処理装置)におけるソフトの円滑な処理が課題となっているが、同社はGPU向け高速化のサービスも保有しており、攻守抜け目のない体制が築かれていると見る。バリュエーションはPBR10倍台とテーマ性に着目した資金が流入しているようだ。

5/9には中間決算を発表。営業利益は11億7900万円と前年同期比18.2％増で着地。ソフトウェアのサービス(SaaS)だけでなく、高速化を中心としたソリューションも伸びた模様。全体の業績から見るとSaaS事業のそれはほんの僅かではあるが、安定的な収益が獲得できるビジネスモデル(ストック収益型)ゆえ、中長期的にはSaaSも伸長したいところだ。

AIのXENOによると、4四半期後(1年後)の営業利益は13.74％の増益と予測されており、クルマや半導体向けソフトウェアの分野でニーズが高まるそうだ。足元の事業環境と照らし合わせても何らおかしくはない分析結果と見られる。株価はもみ合い商状。一時的に抵抗線の75日線を抜けたものの、着実な突破には至っておらず執筆時のローソク足は陰線が示現。「量子コンピュータ」「GPU」「高速化」「SaaS」「生成AI」などテーマ性は豊富なので、新たな材料が発生すると株価が吹っ飛ぶ期待感も膨らむ。


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