NTTの株価は6月18日に安値144円を付けた後切り返しへと向かい、前日比「変わらず」を2日挟んで、昨日まで12連騰（実質10連騰）と好調推移が続いています。

国家公務員の場合、ボーナスは年に2回に分けて6月30日と12月10日に支給されますので、民間企業も概ね同時期にボーナス支給を行う事が通例となっている事と考えられましょう。
2024年6月以降に支給される給与とボーナスには、定額減税が適用されるため、夏のボーナスの「手取り額」が増える人も居られる事と存じます。

NTTは3月末の180円どころから下落が続いていた為に、6月18日以降の株価上昇は、売られ過ぎの反動や、「値ごろ感」に着目した買いが流入しやすかったものと推察されますが、特段買い材料と目されるものは観測されていないのに、株価が連騰を続けている背景には、やはり、「ボーナス給付を見込んだ買い」もあろうとの印象です。

ボーナスを「アテ」にした株式投資、賛成か反対かと訊かれれば、モチロン賛成です。

ただし、やってはいけない事は、例えばストップ高等、株価が急伸している銘柄に対する「飛び付き買い」などの、いわゆる「めくら買い」です。
『ボーナスを1か月で倍にするぞォ』などとお考えになると、逆に1週間でボーナスが半分になってしまう可能性もある事をお忘れなく。

株式投資を通じて、「株式市場に貯蓄する」くらいのおつもりで、1年間継続保有して、配当を受け取りながら値上がり益をも狙うとするならば、大きく売られた後に切り返したNTT株は、充分妥当な投資対象であろうと存じます。

現在より30年～40年前の証券会社の社員は、「株屋」と呼ばれる事が多く、自称・他称を問わず、お金使いが「荒い」事をむしろ「良し」とする風潮さえあったように思います。

いわゆる、「宵越しの金は持たない」を実践しているような人達も少なく無く、ボーナスが出たら、その日のうちに全部使っちゃう事を、憚るどころか大っぴらに「自慢」するような人が珍しく無かった記憶があります。
当然ながら、ボーナスで株を買おうなどとは考えもせず（笑）、『●十万のワインを飲んだぜ』的な「武勇伝」ばかりが「美談化」される風潮がありました。
普段は、焼酎にやきとり専門なクセに。。。

ボーナスは「報酬」でありながら「一時金」的性質をも有している事から、「年収の一部」と考えるよりも「臨時収入」と考える風潮が、バブル期には強かったのであろうと思います。

「一時金」だったり、「臨時収入」だったり、幾ら貰えるのか、出るのか出ないのかが事前に見積もれないという点では、ボーナス収入は「余資」と考えても宜しいかもしれません。
株式投資の基本は、「余資」の「積み立て・分散」による「長期」投資、であるわけですから、ボーナスを一晩で使い切っちゃうよりは、株式投資に充当する事の方がよっぽど理にかなっているようにも思います。

明日の16:00更新予定「ボーナスシーズンに買われやすい銘柄/買っちゃダメそうな銘柄　Part2/2」に続く。


執筆：木村泰章

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　個人的に注目している銘柄
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◆安藤・間（1719）
◆大末建設（1814）
◆奥村組（1833）
◆東洋建設（1890）
◆世紀東急工業（1898）
配当利回りが4.5％以上の中堅ゼネコンも、インカムゲイン狙いの長期投資の対象としては妥当でしょう。

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　私のコラムで紹介した銘柄
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◆西部電機（6144）
　本日も昨年来高値を更新。
　こちらも一旦利確優先としましょう。
　3月6日のご紹介時からの高値騰落率58.60％。

◆CS-C（9258）
大幅高で一時460円台に進みました。
　23年8月の下落時に開けた窓埋めに挑もうという局面です。
　1月23日のご紹介時からの高値騰落率32.29％。

◆ヒューマン（2415）
　昨年来高値を更新。
PERは依然8倍割れで、配当利回りは4倍近い事から、株価の上昇が続きそう。
　5月2日のご紹介時からの高値騰落率27.98％。

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　単発スポット銘柄の見解
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◆≪緊急即日公開銘柄2024[第15弾]≫
本日も昨年来の高値を更新。
　少量ずつ売り上がりましょう。

◆≪緊急即日公開銘柄2024[第11弾]≫
　上値追いの展開が継続中。
　第3利確ポイントも狙えるか。

◆≪木村泰章の天下一銘柄≫
　窓埋め目前！
　25日・75日移動平均線のゴールデンクロスも間近との印象です。

◆≪木村泰章のギャラクシーダイヤモンド銘柄≫
明日にも25日・75日移動平均線のゴールデンクロスが示現しそう。
　もみ合いゾーンを一気に上放れるかも。

◆≪薫のぶち上げ即日公開銘柄≫
　25日移動平均線を上抜き始めました。
　あとは出来高の増加に期待。


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