シー・ヴイ・エス・ベイエリア（2687）

千葉や、東京湾沿岸でホテルやローソンなどのFC、マンションフロント事業などを運営。同社がコンビニFC事業に次ぐ第二の柱としているホテル事業では、秋葉原に女性専用、東雲駅にユニットタイプのスマートホテル、浦安駅前に長期滞在可能なアパートタイプなど多彩。これらはインバウンド需要の高い地域に隣接した好立地さが目立つ。祖業であるコンビニ事業は縮小。更に売却したキャンプ場の譲渡益8億円を、2025年3月に開業するアウトドアリゾート施設の開業準備資金の借入金として充てるなど、構造改革を進めている。

同社のセグメント別売上高を見ると顕著なのはホテル事業のコロナ禍以降の急速な回復であろう。20年には16億3900万円だった売上は21年には2億4500万円まで落ち込む。ただ、24年には17億900万円にまで回復しコロナ禍前を上回ったため、今後も成長が見込めそうだ。AIのXENOによる分析では4四半期後の営業利益は大幅増となる90.01％(3600.3万円増)の増益と予想、経常損益も大幅赤字縮小とし、黒字達成も近いと見る。

株価は4/12の24年通期決算発表後に窓を開けての下落したものの、下落時の出来高の多さから同社への期待感は薄れていなかったものと見る。その証左として5/20の窓開け上昇、その後に順調に窓を埋めていく展開を見せている。直近では25日線が75日線を上抜くゴールデンクロスとなってさらに浮揚感が増してきそうだ。100日線と一目均衡表の雲(抵抗帯)上限が支持線、支持帯として機能すれば、節目700円台を目指したさらなる上値を追う展開も期待できるかもしれない。


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