長瀬産業（8012）＊決算発表予定日 2024/08/05

伊藤忠のような在阪商社。他に阪和工業や山善も大阪に本社を置いている。近江商人のルーツがこれらに引き継がれているのかもしれない。同社は化学に強く、岡山県の有名企業であった「ナガセヴィーダ(旧：林原)」を子会社化。特にバイオが専門分野であり、染料の専門商社であった長瀬産業とのシナジーに期待したい。

5/8に発表した前期本決算は小幅営業減益で着地。ただ今期の同益は365億円と前期比で19.2％増益の計画。概ねメーカーの在庫調整の影響を前期は受けた模様。ただ、新たな半導体業界向け材料の販売が増加するなど研究開発の努力の結果も現れており、今期における同製品の販売数量拡大に期待しよう。

AI(人工知能)のXenoBRAINによると、3四半期後には18.7億円(24.56％増)の営業増益予測。季節性を考慮しない場合は35.5億円もの増益。業績予想の上方修正のボリュームとしては十分だろう。イベントとしては「エレクトロニクス製品需要」の影響が大きい。目下の所在庫調整が続いているが、日柄調整により引き締まることが見込まれる。

株価は心理的節目3000円前後でのもみ合い商状からの上放れ。節目3300円弱まで上昇したことによる「達成感」からか、売り圧力が急に生じ足元では短期的な売買が交錯。強弱感が対立しており、明確なトレンドは見えてこないものの、従来のトレンドを引き継ぐことを想定すれば、今後は4000円という大台が狙えよう。



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