キタック（4707）

新潟県を地盤とした建設コンサルタント建設企業。建設・防災・構造物維持管理・環境問題を4大テーマに掲げている。同社は官需案件への豊富な経験と実績を持ち、特に防災・減災関連事業や国土交通省発注のプロジェクトや社会インフラの整備に強みを持っていると見る。国土交通省による昨年の「国土強靭化基本法」の改正や、国土強靭化実施中期計画の策定等が法定化された事も同社の受注環境に堅調さをもたらす材料と考えられよう。石川県での復興は未だ継続中である事に加えて、台風シーズンの防災関連としても注目しておきたいところだ。

令和6年10月期2Q決算では売上高16億3500万円(前年同期比11.3％増)の増収、経常利益は2億5000万円(同89.2％増)と増収増益で着地した。上掲の能登半島地震の被災地復興関連に加えて、今後は社会インフラの老朽化による受注需要も見込んでいるようだ。AIのXENOによる同社の総合評価はB+。最も大きな成長要因には地質調査を挙げており、環境保全需要の増加を指摘している。これは官需による土砂崩れ対策などでの伸び代を見込んでいるものと読む。

足元の株価は6月7月と揉み合い商状に近いチャートを描いている。だがここは敢えて月足ベースに目を向けたい。2010年の140円台に落ち込んだところから長い期間をかけて3～4倍に戻すなどコツコツ値を上げてきている。これはひとえに国策絡みの堅実さの証左であると見る。本年に入っても1/5，2/27と材料が出れば大きく値を上げるなど、瞬発力も発揮している。これからのシーズンで国策関連の思惑によるマネー流入があれば動意付く可能性も否定できないであろう。

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