アナリストコメント

米主要3指数は大幅下落。特にハイテク株で構成されるナスダック指数は3％を超える下げとなった。EV大手のテスラやグーグルのアルファベットの決算が嫌気されたことから大量に売られた模様だ。同時にハイテク株のバリュエーションの高さが再確認され決算発表前にポジション調整が働いた可能性も考えられる。個別株の下落が指数の下落を主導した形であり、今後の「マグニフィセント7」の決算内容如何では反発が試される。

米政治も再び混沌としそうだ。バイデン大統領の高齢問題で大統領選はトランプ氏優位に傾いたと見られるが、SNSで人気を博してきたハリス副大統領が劇場型のゲームに持ち込んだことで先行きが不透明になってきた。これが米、日本株指数の上値を抑えてくるかもしれない。

昨日の日経平均株価は続落。「三羽烏」「宵の明星」などチャートに悪シグナルが出てきている。ただし、国内固有の要因による大した売り材料は観測されていないため、国内企業の決算発表が相次げば円安による経常増益で好決算企業が続出する期待感も膨らむ。昨日はニデック株が一時8％を超える上げを見せた。同社のように業績予想の上方修正の発表で見直し買いが入れば指数反発の余地も残りそうだ。

主　 要　 指　 数

■国内指数

日経平均株価　　：39154.85（-1.11％）▲
TOPIX　 　　 　 ：2793.12 （-1.42％）▲
グロース250指数 ：648.21 （-1.92％）▲

■海外指数

NYダウ　　　 ：39853.87（-1.25％）▲
ナスダック　　　：17342.41（-1.25％）▲
S＆P500　　　　 ：5427.13 （-2.31％) ▲
SOX指数　　　　 ：5105.65 （-5.41％）▲

今 週 の 重 要 指 標

2024年7月26日　金曜日

米　コアPCE物価指数 (前月比) (6月)
米　個人消費支出物価指数 (前年比) (6月)
物価の上昇率と、それに対する個人消費を比較して米経済の弱さが露見すればFRB利下げ材料になりそう



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