新田ゼラチン（4977）

国内市場で6割を占めるトップシェア。海外売上高がグループ全体の50％を占め、海外進出に積極的。高品質な素材を基盤に、グミキャンディなどの食品から医薬品まで幅広い分野に製品を提供。機能性食品分野において高い評価を得ているようだ。また、近年ではゼラチンだけでなく、コラーゲンやペプチドを配合した美容食品や健康食品の開発・販売にも注力。健康志向の高まる現代において、時代のニーズに合った製品を提供している点が強みと言えよう。

前期決算では売上高404億2000万円(前期比3.1％増)の増収、経常利益は23億8200万円(同5.9％増)の増益で着地。北米事業のスリム化、インド工場の稼働停止などの懸念要因はあったものの、グミキャンディなどの食品関連が好調でありカプセル用ゼラチンも堅調であった。AIのXENOは当社の4四半期後の売上高を7.61％(7.9億円)の増収と推測、要因に工業用、食品用各ゼラチンの需要増を指摘している。

株価は6/17に866円を付けた後はピークアウト。7月後半からは75日線、100日線を割りこむ場面も見られるも200日線を支持線としたリバウンドへ転換。現在値付近に移動平均線が混線している状況で方向感が定まりにくい可能性もあるが、スローストキャスティクスは20％以下の売られ過ぎが意識される位置で％Dラインが％SDラインをゴールデンクロス。買い意欲への期待は膨らんできそうだ。


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