キーコーヒー（2594）

1920年の創業以来、高品質なコーヒー豆の選定と独自の焙煎技術を追求し、日本におけるコーヒー文化の発展に貢献してきた老舗のコーヒーメーカー。大正時代から日本に本格的なコーヒー文化を根付かせ、長年にわたり業界の中心に居続けている。近年では、手軽に本格的なコーヒーを楽しめるリキッドコーヒーの販売を強化しており、売上も好調だ。「KEY DOORS＋」としてリニューアル後も販売額・数量が大幅に増加。若年層を中心にブランド認知度を高め、幅広い層にアプローチしている。関西では、キーコーヒートラックによる無料試飲イベントやCMが奏功し、さらなる販売拡大に繋がっているようだ。

7/29発表の2025年3月期1Q決算では売上高190億7300万円(前年同期比0.8％減)の減収、経常利益は7億1600万円(同8.4％減)の減益で着地した。これは国内におけるコーヒー生豆輸入量及び消費量は増加したものの、コーヒー生豆相場の急騰や円安が響いた結果であると見る。AIのXENOは1四半期後の増収(売上高1.45％増、2億8000万円増)、増益(営業利益15.98％増、1億1000万円増)と分析しており今後の展望は悪くないものと推測する。

株価は8/1以降の大きな下落で75日、100日、200日線の3線を一挙に割り込んだ。だが、全体相場の値崩れが不安の波及であったと見れば、下押し圧力は一時的かつ限定的であったものと言えよう。足元では節目2000円も意識されたと考えられ反発。一目均衡表の雲(抵抗帯)抜けに挑む局面であり、一度達成できれば今度は雲上限が支持帯として機能し底堅さを増す可能性も考えられよう。まずは25日線を無難にクリアできるかを見定めるのがベターか。