佐藤渡辺（1807）

東京都港区に本社を置く道路舗装工事を中心とする建設中堅。2005年に2社の合併により誕生し、一般舗装から特殊舗装、景観整備まで幅広い事業を展開している。特に特殊舗装では高速道路の舗装工事を多数請け負うなど、高い技術力を誇ると言えよう。近年では商業施設屋上や、公園などの環境景観工事も行なっている。CO2排出量削減の取り組みにも積極的であり、中温化アスファルト混合物の利用推進や省エネルギー設備の導入などを推進している。

AIのXENOは同社の3四半期後の売上高を91億6000万円増(前年同期比126.76％)の大幅増収、経常利益も19億3000万円となり黒字化と分析している。直近の1Q決算では増収であるものの減益、赤字での着地したものの同社の底力の強さを現しているものと見る。決算資料内では理由として建設コストの上昇による建設投資の先送りなど民間の設備投資の弱さが挙げられているが、AIの強気の予想を鑑みても2024～2026年度中期経営計画の目標である「売上高420億円以上」の達成見通しは明るいとも考えられそうだ。

株価は月足目線で見ると、数百円単位で大きくうねりながらも下値を切り上げながら上昇を続けてきた。日足に目を落とすと、3/22に2040円をつけてからはショック相場で値を落すまでは揉み合い商状であった。これにより200日線を割り込んだものの、節目1400円付近で下げ止まって底堅さが見え始めている。ひとまずはリバウンド狙いのタイミングとなるが、上掲のAIの予想が具現化された場合は大きな上昇展開もあり得るかも知れない。