先客万来！よくぞ参った！其方の来訪、心から嬉しく思うぞ。

デッド・キャット・バウンスと言う言葉がウォール街では存在すると言う。

猫派の拙者としては口にするも悍(おぞ)ましい言葉であるが、意味は

「高いところから落とせば、死んだ猫でも跳ね返る」

つまり、其れを相場の上下に当て嵌めて「大幅下落後、または大幅下落の最中の小幅な値戻しや小反発」等を指す。

現在の相場は此の忌々しき言葉に近いものが在るやも知れぬな。

日経平均株価が7/11に42000円台の史上最高値を更新し、其の後は令和甲辰の乱※1　に因って大幅に値を下げ下落幅の記録も更新。

其の後は戻り基調となったが、拙者の目にはやはり皆、懐疑的と言うか疑心暗鬼な面が見えておる。

そして上掲の言葉に繋がる。

此れ以降は日本市場の自力が試されると言う感じとなって参ろう。

8月の経験則(アノマリー)と言えば他にも「夏枯れ相場」もあるが、現状こちらは何とも言えぬ状況である。

拙者が気になっておる経験則は「8月後半の円高」と言うものである。8月の＄円は

2024　141～149円付近(執筆時)
2023　142～145円付近
2022　133～138円付近
2021　109円付近
2020　105円付近
(月足変動での始値終値を参照)

である。

実は年単位、月単位で見れば8月が急激に円高と言う訳では無い様に見える。

此れは拙者の個人の見解であるが、短期投機筋の刹那的な値動き、上下の値ブレではないかと推測しておる。

円高の経験則を実体化させておるのは、此れを材料としてドル売り・円買いに加担して時流に乗らんと欲する数多くの短期売買筋達の仕業。
実態が掴み難いのは米国債利払いの利子を円に両替したい者等「本体」と見せかけた動きに因る物なのではないのかと。そう仮説立てるものである。

では此の仮説と此の経験則を活かして立ち回る場合、どの様な銘柄を討つのか。

一計を案じるのであれば、為替が動乱の最中にあるので在らば

「火中の栗を拾うのではなく、別方面を攻めよ」

と言うのは如何であろうか。

では此処で兵法三十六計より引用

兵法第八計「暗渡陳倉(あんとちんそう)　暗(ひそか)に陳倉に渡る」
意味　「陽動作戦を仕掛けて、敵がそれに釣られて守備を固めたら密かに別方面に迂回して不意打ち、奇襲攻撃をする」

つまり為替に一喜一憂する円高円安に恩恵を期待する銘柄ではなく、敢えて「為替感応度」が低い内需銘柄を狙い討てと言う事である。

紅海や中東で地政学的な危機が叫ばれた頃に、内需関連は既に注目されておったが、其処を敢えて今再度見直したい所存。

ベタな所では地銀。喩えば80年記念配で着目の富山第一銀行（7184）や、2023年度には経常利益が1000億円を超えたしずおかフィナンシャルグループ（5831）なんかも面白かろう。地域系の不動産であるトラストホールディングス（3286）も興味深いのでは無かろうか。

個人的には令和甲辰の乱でも堅調さを維持しておるエディオン（2730）、地域密着型の情報誌発行のタウンニュース社（2481）、岐阜造園（1438）なども今後どう動くか注目であるな。

内需関連は今更の感があると言う者も中にはおる事は織り込み済みである。

拙者が先読むのはもっと其の先、此れ迄の遠大な話と、此度の8月の経験則、其れ等を丁寧に拾い集めた賢人はもっと大いなる歓喜を見る事になるであろうぞ。

アスナが睨めば相場が胎動する。そんな経験則(アノマリー)を生み出したいものである。
＜ﾄﾞﾄﾞﾝ＞

余談であるが、8/8の大安吉日が何を示しておったか分かった者は居るであろうか？

正解は8/8のあすなろレポート夕方版をご覧あれ。其処に回答が全てがあろう。拙者の炯眼に恐れ戦(おのの)くが良かろう。

～　言の駿馬で次回も駆けて参ろうぞ　～

アスナのおまけ註釈

※1令和甲辰の乱＝アスナ命名の2024(令和6年)の日本株式市場の歴史的な高騰、急下落、急激な持ち直しなどの一連の動乱……と定義しているとの事。変は世の中が変わる、乱は世が乱れるだけ、よって乱と呼称。


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　アスナの偵察中銘柄
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岐阜造園（1438）
エディオン（2730）
富山第一銀行（7184）
タウンニュース社（2481）
トラストホールディングス（3286）
しずおかフィナンシャルグループ（5831）

※アスナが取り上げているのはあくまでも【紹介】であり推奨ではありません。株価の上昇を約束するものではなく、投資の最終的なご判断は自らの責任でお願い致します。

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　偵察中銘柄の戦況伝達
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☆リベルタ（4935）
7/2より偵察中
上昇率220.83％(株価3.2倍)
紹介後僅か約一週間での急騰。その後怒涛の4連続ストップ高(一時も含む)。
先読みの天才、女株将軍の本領発揮であるぞ。

☆POSTPRIME（198A）
6/13より偵察中
上昇率217.11％(株価3.17倍)
新規公開(IPO)銘柄。破竹の勢いで連騰、既に紹介時から株価約3倍を達成。
当寄稿欄を信じて利益を得た者は笑いが止まらぬであろうな。

☆倉元製作所（5216）
4/29より偵察中
上昇率174.17％(株価2.74倍)
紹介から株価約2.7倍超え。此れこそ兵法投資術の賜物である。
今後も信じてついて参れよ。

☆タカキュー（8166）
6/7より偵察中
上昇率118.48％(株価2.18倍)
紹介時より株価約2倍達成。
ふふふ、拙者の先読み力に畏怖の念を抱くべし。

∇やまみ（2820）
7/25より偵察中
上昇率26.75％
業績好調であり、節目4000円突破で勢いづいておるか。年初来高値を追うかに注目である。

（紹介時からの高値騰落率で表示。執筆時点）

【一騎騰千、利食い千人力であるぞ】