ミヨシ油脂（4404）

マーガリンやショートニングなどの食用油脂を主力製品としている、1921年創業の老舗企業。近年では、SNSで話題となった冷蔵不要のバターオイル「すぐに使えるかける本バター」を発売し、新たな顧客層を開拓。同商品は昨年、第67回ジャパン・フード・セレクション、グッドデザイン賞等を受賞して高い評価を得ている。同社は、高い品質管理のもと、多様な油脂製品を開発・製造しており、食品メーカーや外食産業など幅広い顧客に製品を提供。また、近年では健康志向の高まりを受け、機能性油脂の開発にも力を入れており、時代のニーズに応える製品開発にも積極的に取り組んでいると言えるだろう。

今期1Q決算にて「連結業績予想を上回って推移」としていた通り、直近の2Q決算では売上高は285億3400万円(前年同期比1.9％増)、経常利益は25億800万円(同264.8％増)の増収増益となり快走。純利益も24億200万円(前年同期比307.0％増)となっている。これは上掲のバターオイルの好調や、外食産業の活況によりマーガリンやショートニングの拡販に成功した事が主要因と見る。AIのXENOは同社の4四半期後の売上高を5億3000万円(3.71％増)の増収、同じく当期純利益も6000万円(4.10％増)の増益と分析。AIの視点でも業績の堅調さが示唆されていると言えそうだ。

株価は8/1～5にかけて連続して下落したショック相場の影響下から脱却する道程にあると言えよう。大幅下落前の8/1高値である1550円付近、8/5安値の1172円に対して既に半値戻しである1361円を超えている。この事からもうしばらく騰勢は維持されるものと考えられよう。一目均衡表の基準線も転換線を上抜け、上方シグナル一部点灯と見れる状況だ。ただ雲(抵抗帯)の中にいるため、強弱感の対立も予想される事には留意しておきたい。また、右肩下がりの25日線を上抜ける事で浮揚感を増してくる可能性も考えられるであろう。