https://www.donki.com/campaign/bm/?&pre=mv
米国の人気歌手を起用したドン・キホーテのCMが今週から放映され始めた事が話題になっています。

ドン・キホーテを運営するパンパシHDの連続成長は頭打ちとなるのでしょうか？

8月16日に発表された前期本決算（6月決算企業です）は、連結経常利益が前の期比34.0％増の1487億円に拡大した一方、
今期（25.6月期）の同利益は前期比8.9％減の1354億円に減り、純利益を前期比2.5％減の865億円と、減益見通しが示されました。

株価は8月初頭の全体相場の大暴落の影響を受けて、一時3047円の安値を付けた後3700円台の後半まで切り返したものの、上述の決算発表を受け、再度売り優勢の展開となっています。
増益基調が続いてきた事から、成長神話に陰りが見え始めたと受け止めた投資家も少なく無いものと推察します。

ただ、同社の将来的な成長拡大が滞ってしまうとは、個人的には考えていません。
悪くても、業績面的な「踊り場」程度に留まるとの印象で、今後も安定成長が続くものと考えます。

将来的な成長拡大を続ける原動力となり得そうなのが、インバウンド需要の取り込みの定着と、日本人シニア層による再認識・再評価の、2点と考えます。

訪日外国人観光客は、円安を追い風に過去最高水準をキープしており、これらの訪日外国人勢の消費動向では、銀座のハイブランド旗艦店以上に、ドン・キホーテや無印良品といった、安くて高品質な日本産プロダクツこそを買い込む傾向が強まっている印象です。

外国人観光客がドン・キホーテで買い物をするという「傾向」は、既に何年も前から広く一般に認知されていた印象ですが、今やドン・キホーテは単なる買い物目的の総合小売り店に留まらず、日本的な場所・名所・観光スポットとして、決して無視できない存在となっているようです。

独特な圧縮陳列と派手なPOPで溢れる店内の様子を、非常に「日本的」と捉える外国人が増えているワケです。

一方、日本人シニア層にとってのドン・キホーテは、なんだか「騒々しくて猥雑なイメージ」こそが先行し、「非日常的な空間」として馴染みが薄かったハズです。
しかしながら、その「非日常なイメージ」も長らく続けば「日常」と認識されやすくなるわけで、近年では、シニア層が日用品を買い込む姿も決して珍しく無くなったように思います。

事実、あすなろの旧オフィスは、六本木のドン・キホーテに近かった事から、私も億男Wも他のあすなろメンバーも、仕事帰りには頻繁にドン・キホーテに立ち寄っていましたが、週2回の30分限定タイムセールに列を成していたのは、外国人観光客でも日本人の若者勢でも無く、日本人シニア層こそが圧倒的に多かったように思います。

海外戦略では、今後、北米部分で「ドン・キホーテらしさ」を推し進める事が期待されています。
メイドインジャパンにこだわった品揃えで、シンガポールをはじめとするアジア圏にDON DON DONKIを展開してきた流れを汲むのか、はたまた、全く異なる戦略を用意しているのか、大いに期待したいところです。

セブン&アイHDは、カナダのコンビニエンスストア大手から買収提案を受けていますが、時価総額的に半分以下のパンパシHDは、セブンイレブンよりもドン・キホーテの方が遥かに「日本的」である事から、「真似」も「参入」も「買収」も遥かに難しいものと考えます。

SONYやトヨタといった日本を代表する大企業と同様に、パンパシHDもとっくに「日本代表」なんだという事を、この先、シニア層を中心とした日本人こそが、「再認識」、「再評価」する傾向が強まるのではなかろうか、と考える次第です。



執筆：木村泰章

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　私のコラムで紹介した銘柄
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◆クシム（2345）
銘柄ご紹介後の高値を更新！
　地味ですがその分大崩れ無しとの印象。
　4月5日のご紹介時からの高値騰落率20.56％。

◆KDDI（9433）
　昨日までの4連騰を経ても崩れません。
　6月21日のご紹介時からの高値騰落率14.67％。

◆セルシス（3663）
　全体相場が軟調推移の中昨年来の高値を更新！
　4月5日のご紹介時からの高値騰落率14.06％。

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　単発スポット銘柄の見解
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◆≪緊急即日公開「暴落救済スペシャル」銘柄第2弾≫
　本日も一時銘柄公開後の高値を更新！
　既に第2利確ポイントも射程圏内です。

◆≪【大感謝祭】大石の黄金社長銘柄-PREMIUM-≫
　こちらも銘柄公開後の高値を更新。
　今週中にも第1利確に到達か？

◆≪集まれ！みんなのあすなろ短期高騰祭り！【ハッピー5倍賞銘柄】≫
　軟調地合いの中で大幅高！
　直近の高値の更新に挑む局面です。