山陽電気鉄道（9052）

1907年に創立。グループ会社では運輸業、流通業、不動産業、レジャー・サービス業など幅広い事業を行う。主力事業は旅客運輸収入によって賄われる運輸業。新型コロナウイルスや、インバウンドによって多少上下に収入は左右されやすいものの、主力事業として業績をけん引している模様。流通業は百貨店の運営。これも足元では、インバウンドに依存したビジネスモデルになりつつありそうだ。不動産業は今後も中長期に渡って、安定的な収益を生み出す収益源として欠かせない存在になるであろう。

8/8発表の1Q決算における経常利益は14億3500万円で着地。前の期比で減益となったが、連結業績予想における進捗率は39.8％と悪くない。主力の運輸業は健闘したものの、不動産業において、二棟マンションの引き渡しに伴う売買代金と前期とのマンション分譲の規模の差が負に生じ、大幅減益となった模様。AIのXENOの分析では、3四半期後は経常増益予想とのこと。「外国人数」に関するニュース発生数を基に分析しているようだ。

足元の株価は抵抗線の75日線や100日線の下でくすぶっている状況。なかなか突破口を掴めそうになさそうである。8/1-5の大陰線で出来高が急増しており、ここで参入した投資家は概ね含み益の状態かと思われる。故に買い方優勢スタンスは今後も続くだろうが、材料性に不足しており、今後は材料待ちのスタンスになりそう。例えば、鉄道の価格改定によって収益が向上するなどして連結業績予想の上方修正が行われれば、急動意を見せてくれるかもしれない。