元外資系金融マンのこぼれ話 「利益確定売り一巡でプラス圏浮上」
お取り組みお疲れ様です。
本日は朝方小安く始まりましたが、思ったよりも利益確定の売り物はでてきませんでしたね。
外資系動向もわずかな買い越しにとどまり、出来高も膨らんでいません。
前場は内需系銘柄が売られて、輸出系・金融系は今日も続伸です。
今日の日経平均の寄与上位銘柄を見ると、
エーザイ(4523)
信越化学工業(4063)
塩野義製薬(4507)
ダイキン工業(6367)
トヨタ自動車(7203)
アルプス電気(6770)
一方で寄与下位銘柄は
KDDI(9433)
ソフトバンク(9984)
ファナック(6954)
アサヒGHD(2502)
花王(4452)
丸井G(8252)
となっています。
為替市場では朝方ドル円101円台に振れてましたが、株式市場の底堅さを確認して
切り返す動きを見せています。
そうした為替市場の動きを受けて日本株も上昇に転じるなど、直近で為替の動きと連動性が
薄くなっていた日本株も素直な動きになってきました。
8月は日銀のETF買い期待が相場の下支えとなったことはもちろんですが、
材料難の中で日銀の動向に対する思惑が働き過ぎて、歪な市場を形成してきました。
本日は目立った上昇で目を引くような相場にはなっていませんね。
足元で日本市場の空売り比率が低下していることから、売り方の買戻しが相場を押し上げているようです。
本日上昇している中で空売り比率が高い業種は
非鉄金属−三井金属(5706)、住友金属鉱山(5713)、DOWA(5714)、UACJ(5741)
鉄鋼−新日鐵住金(5401)、JFE(5411)、東京製鐵(5423)、大同特殊鋼(5471)
といった資源関連株が挙げられるかと思います。
信用倍率が低くて好需給が見込まれる銘柄への投資が奏功するかと思われます。
新興・中小型株はどうでしょうか。
朝方の『相場展望』で材料銘柄に挙げたオンコリスバイオファーマ(4588)がHIV感染症治療薬の欧州特許査定を受けたことや、そーせいG(4565)も口腔咽頭カンジダ症治療薬SO-1105の日本国内における第III相臨床試験の目的達成を材料にバイオ関連銘柄に物色が向かっています。
マザーズ市場では久しぶりにご登場のアキュセラ(4589)も買われました。
そしてゲーム関連企業も忘れてはなりません。
昨日大幅上昇したモバイルファクトリー(3912)は本日も大きな値幅が出ています。
つられてアクセルマーク(3624)やケイブ(3760)も動いていますね。
やはり、主力株の動きが鈍くなってくると中小型株の物色に移ってくると言えるでしょう。
循環物色になってくると短期筋が主導になりますので、足の早さを十分に覚悟した上で臨んでいきましょう。
【 相 場 の 格 言 】
押し目の浅い相場は大相場
それでは、引き続きよろしくお願いします。
執筆:加藤あきら
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