株式会社あすなろ 関東財務局長(金商) 第686号 一般社団法人 日本投資顧問業協会 第011-1393

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あすなろ投資顧問

2024-09-06 15:15:00

アナリスト木村の銘柄研究部

目先の日経平均の押し目は36050円近辺と見ます

本日の株式市場は、ドル/円の為替水準が午後に入って143円割れへと円高にブレた事で、上値が重く、下落幅をジリジリと広げる展開となりました。
目先の下値メドは、どの程度と見ておけば良いのかを確認しておきましょう。

まず、来週の金曜日13日は9月のSQ値算出日です。
ゆえに、金曜日までの間に、SQに向けた売買を想定した思惑先行の売り買いで、日経平均は上下に値ブレする事も想定されます。
3月以降のSQ値の推移を確認してみましょう。

・3月 39,863.92
・4月 39,820.59
・5月 38,509.47
・6月 38,535.35
・7月 41,531.26
・8月 35,661.68

市場関係者の間では、5月/6月がほぼ同水準なので8月/9月も同水準になりやすいのでは無いか、という指摘があるようですが、理論的根拠は乏しいように思います。

ベストケースシナリオは5月/6月と同水準の38,500円と考えられますが、ドル/円が145円以上の円安に振れない限り38,500円はツライ印象です。
逆にドル/円が140円近辺まで円高にブレると、8月の35,661.68円を下回る可能性もあり、となると9月中は売り優勢の展開となってしまうかもしれません。

ご参考までに、8月SQ値35,661.68円は今年の安値で、そこから下振れると、23年6月から12月まで7カ月続いたSQ値32000円台まで下値支持となりそうなポイントが無く、この辺りが弱気筋を唱える市場関係者の根拠と見られます。

次に、日経平均の7月11日の高値42,426.77円と、8月5日の安値31,156.12円に着目して、切り返し時のフィボナッチ・リトレースメント考察を行ってみます。

フィボナッチ・リトレースメントは相場が反転(反落)した場合、高値(安値)から安値(高値)までの下げ幅(上げ幅)から23.6%、38.2%、50.0%、61.8%、76.4%戻した(押した)水準を、戻り(押し)の目安と考えるテクニカル分析のひとつです。

・23.6%戻し:33,815.99円(8/6に到達)
・38.2%戻し:35,461.51円(8/7に到達)
・50.0%戻し:36,791.45円(8/15に到達)
・61.8%戻し:38,121.38円(8/16に到達)
・76.4%戻し:39,766.89円(未達)

相場が反転しても勢いがなければ、通常は23.6%もしくは38.2%の水準でトレンドの再転換が見られます。
一方、相場に勢いがある場合は50.0%もしくは61.8%の水準を一気に目指すパターンが見られます。
今回の安値からの切り返しは非常に勢いのある戻しだったからこそ、上値の重さが急速に意識され、反動安に向かったものと見ます。

では目先は、どこで下げ止まるのか、という点についても、フィボナッチ・リトレースメントから導き出してみましょう。
8月5日の安値31,156.12円から、9月2日の高値39,080.64円の上昇幅は7924.52円です。
・23.6%押し:37,210.45円(9/4に到達)
・38.2%押し:36,053.47円(未達)
・50.0%押し:35,118.38円(未達)

以上、SQ値の推移、フィボナッチ・リトレースメントからは、まずは38.2%押しの36,053.47円近辺、更に大きく下ブレても、8月SQ値の35,661.68円付近、もしくは、50.0%押しの35,118.38円付近をメドに、日経平均は再度上方へのトレンド転換が示現するものと見ます。

一方で、グロース250指数が、日経平均やTOPIXと比較して堅調な展開となっているのは、上述のようなテクニカル面に着目した機関投資家勢が、主力級大型株群から中小型成長株群へと、保有比率の調整及び資金シフトを行っている事が背景と見ています。

米国景気は大きく崩れずにソフトランディング、米国が利下げに動いてもドル/円相場には既に織り込み、3月決算企業の中間決算発表シーズン(10月終盤から11月半ば)では、企業業績が上方修正される事も期待されましょう。

仮に日経平均が想定以上に下ブレしても、狼狽売りする事無く、8月初頭の暴落時と同様に、むしろ、突っ込み買いこそを狙うスタンスを意識すべき、と考えます。

強気に、前向きに、慌てず、冷静に、相場の流れに乗ってまいりましょう。



執筆:木村泰章

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