いよいよ本格的に動き出す大阪IR
IRの整備・運営を担う「大阪IR株式会社」は9月10日に、2026年9月まで違約金無しで事業計画を白紙撤回できる「解除権」を放棄した旨を正式に発表しました。
今後、市から土地の引き渡しを受け、9月末にも準備工事に着手する事が見込まれ、日本初のIRが2030年秋の開業に向け、大きく動き出す事がほぼ確実となった形です。
政府は9月10日に、首相官邸で25年国際博覧会(大阪・関西万博)の関係者会合を開き、吉村大阪府知事は、25年4月~10月の万博開催期間中も隣接地でのIR建設工事を継続する為の対策を説明しました。
多くの来場者が見込まれる万博開幕直後やゴールデンウイークなどには、IR工事の休止日を設ける等の対策を報告し、関係機関による連絡協議会を設けるとして、万博開催とIR工事の並行続行の合意を得ました。
大阪IRは、世界水準のオールインワンMICE拠点を形成する国際会議場施設及び展示等施設と宿泊施設を有し、3つのホテルの総客室数は約2,500室とされています。
初期投資額はおよそ1兆3000億円!
総事業費が2000億円以下と目される大阪万博とは比べものにならぬほどの事業規模となりましょう。
奇しくも、タイミング的には自民党総裁選を控えている事から、ようやく本格的に動き始めた大阪IR構想に対する政府のスタンスを、新たな首相と内閣が踏襲するのかどうかは、依然として不透明であるように思います。
今のところ、総裁選候補者がこの点を政策論争の焦点とする動きもほとんど無い印象です。
それだけに、この日本初のIR構想が動き始めると、様々なビジネスにポジティブサプライズ的なプラス作用をもたらせる可能性がありましょう。
従前には、国が認定するIR候補地は3か所でしたが、実現に漕ぎつけたのは大阪IR1か所のみ。
撤退を表明した長崎や苫小牧、「検討中」のままの東京などが、政府に「候補地認定第2ラウンド」を迫る可能性もゼロでは無いように思います。
京阪電車はIR予定地・夢洲へのアクセスを確保する為の「延伸計画」を再検討するかもしれませんし、地盤改良、工事騒音対策、防塵作業等、インフラ面の基礎工事を含む事業規模は、今なお遅れ気味の万博工事の7倍相当と仮定すれば、それこそ国を挙げての大掛かりなプロジェクトとなりましょう。
大阪万博は「原則」、キャッシュレス決済がメインとなる事が発表されている事から、IRも当然キャッシュレス決済でしょう。
ディスプレイやデジタルサイネージ類も大量に必要となりましょうし、AIやChatGPTを利用した「案内・ガイド」も現実化する事でしょう。
空調設備もトイレも大量に必要ですし、それらを賄う膨大な電力設備も必要でしょう。
イベント運営のノウハウ等も必須となりましょうから、関連する銘柄や企業も多岐にわたるものと考えられます。
大阪IRが、ひょっとすると、日本を元気にする大きな「起爆剤」となるかもしれませんね。
執筆:木村泰章
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私のコラムで紹介した銘柄
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◆極洋(1301)
上値追いの動きが継続中!
5月2日のご紹介時からの高値騰落率22.35%。
◆セルシス(3663)
昨年来の高値を更新!
4月5日のご紹介時からの高値騰落率21.70%。
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単発スポット銘柄の見解
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◆≪あすなろサマージャンボ銘柄2024【ジャンボリー5倍大当り賞銘柄】≫
年初来高値を更新!
◆≪あすなろ戦隊マグナムドリーム銘柄≫
75日移動平均線からの上放れに挑みます。
来週にも第1利確を目指す展開へと進みそうです。
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