正興電機製作所（6653）

変電所や発電所向けの電気設備、工事などを手掛ける総合電機メーカー。上下水道などのインフラシステム、港湾やヘルスケア分野向けのクラウドサービスなど、幅広い分野において電気機器の製造・販売、システムエンジニアリングなども手掛ける。特に電力システム分野においては、変電所集中監視制御システムや配電線自動制御システムなど、高度な技術力を有した製品を提供。近年では、スマート保安システムや再生可能エネルギー向けの受変電システムなど、環境に配慮した製品の開発にも注力しているようだ。

同社の業績面ではAIのXENOによる分析に注目したい。AIの評価は総合評価A、5年後の営業利益予想成長率153.96％増とまずますと言って良い数値であろう。影響のある社会トレンドに挙げられているものはCO2排出削減需要増加や水処理需要増加などが並び、環境問題が同社の事業の成長性に大きな影響を及ぼすものと見ているようだ。SDGｓを強く推進する企業として事業の拡大が期待できると言えよう。

株価は6月から調整が続いていたが、そのままショック相場で全体的な下落に巻き込まれたような印象があり、押し目を拾う流れに乗じて値を戻した格好と言えそうだ。その後9/3に1384円を付けた後はピークアウト。節目1200円付近まで調整が進んで以降は底堅く推移している。今後は一目均衡表の雲(抵抗帯)の中に入った事で強弱感が対立してきそうだが、頭上を走る25日、200日線をクリアできれば一気に視界が晴れて上値を軽くする可能性は十分想定できそうだ。