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「DX（注：デジタルトランスフォーメーション）投資のROI（注：投資収益率）最大化」（会社公式HPより）を実現することを目標とするマーケティング支援企業。クライアントにデジタル人材（DC）のデジタルクリエイターを派遣し、ハンズオンでDX化を実行する。コンサルティングのような戦略の立案よりは、「現場における実行力」に強みがあると思われる。（DX）戦略が「画餅」になりづらく、実現性のあるデジタルビジネスが行えるようになるサービスを提供する企業として注目したい。感覚としてはコンサルと人材派遣の中間。ベンチャーによく用いられるPSR（株価売上高倍率）は1倍未満の0.59倍とお値打ち感ありとみる。

8/23には再エネ事業を手掛ける完全子会社を吸収合併することを発表しており、将来的には再エネ関連（GX＝グリーントランスフォーメーション）の実行支援を行う可能性も考えられる。DCのカバー領域の拡大に期待だ。7/31には1Q決算を発表済み。売上高にあたる売上収益は間の期比で11.9％増収の50億3500万円で着地。重要指標のDC数も2851名と前期末比で14.9％増と業績は堅調と見る。新卒で社員が約400名増えたため、今後は社員1人当たりの収益性の向上が課題となりそうだ。

AIのXENOによると、通期売上収益は前期比12.14％増の予測。会社側の業績予想である同13.5％増よりやや保守的な見方ではあるが、通期の増収シナリオは盤石といってもよさそう。7月末の決算発表と、8月初旬のいわゆる「令和のブラックマンデー」が発生した時期がほぼ重なり、株価は決算発表前の終値である940円から8/5には679円まで下落。下落トレンドへの転換に懸念が広がっていたと思われるが、足元では決算発表前以上に株価は復調。次回の中間決算までは、市場に好感されやすい「DX」や「GX」というテーマを手掛かりに株高が続く可能性は高いとみる。ただ重要な節目1000円を意識した戻り待ちの売り圧力には要注意。