銘柄アカデミー あすなろ校 「バフェットからの手紙」
〜 バフェットからの手紙 〜
皆さん、おはようございます。
いよいよ9月相場がスタートしました!
あすなろ投資顧問は【9月9日】を【九十九里の日】として9月を『記念月』にしています。
9月は投資家にとって勝負の月でもあり、あすなろでも収穫の秋として会員様の利益に貢献していきたいと考えています。
そこで、9月大収穫祭の第一弾は「投資の神様」ウォーレン・バフェットに焦点を当てておりますので、私も一度投資の原点に立ち返り、先週に続いて関連本をご紹介させていただこうかと思います。
まず、なぜ9月が勝負の月と呼ばれるのでしょうか。
相場の格言で「Sell in May」(セル・イン・メイ)というのは聞いたことがあるかと思います。
(5月に売れ!)という意味ですね。
ですが、これには続きがあって正しくは
「Sell in May, and go away; don't come back until St Leger day.」
(5月に売り、相場から離れろ!そして、セント・レジャー・デー(9月の第2土曜日)まで戻ってくるな。)というような意味になります。
ちなみに「セントレジャー」とは競馬に詳しい方でしたらピンと来るかもしれませんが、イギリスで9月の第2土曜日に行われるクラシック三冠の最終レースを指しています。
そして、この期間は株式市場が動かないため、「5月に売ればしばらく休んでいていいよ。」と言う意味だそうですが、「5月は暴落する」と言う意味で理解されている方も多いのではないでしょうか。
私も最初に聞いた時はそれだったら「売り」で儲けられるんじゃないか?と思ったものです。(笑)
それで、真意ですが欧米では6月から10月あたりまで夏季休暇の為に、マーケット参加者が減少することや、ヘッジファンドの決算が5月に集中するためと言われています。
マーケットの参加者が9月に戻ってきて、まず何をするかなのですが、個人投資家でもファンドマネージャーでも同じかと思いますが、7月〜8月にかけて出てくる企業決算、特に今期の1Q決算を発表した企業を徹底的に分析するんですね。
そして、9月〜10月にかけてポートフォリオを構成していく、もしくは保有ポジションの入れ替え等が行われます。つまり、夏枯れ相場の時は市場参加者が少ないために需給面での取引となりがちだったのが、企業の底力を評価する方に目線が移っていくんですね。
まさに“マーケットの潮目”が変わる時期と言えます。
だからこそ、9月に徹底した銘柄スクリーニングとファンダメンタルがしっかりした企業を選別・分析して投資をしていくことによって、大きく儲けていけそうな気がしませんか?
そこで、ご紹介させていただきたいのが【究極のファンダメンタル銘柄】!!
ではなくて(笑)、『バフェットからの手紙』という投資本です。
ウォーレン・バフェットに関する書籍は数多く出版されていて、投資家やビジネスマンの間で知らない人はいないくらいに有名ですね。
ただ、バフェットに関して伝えられている情報のほとんどは、「バイ・アンド・ホールド」の投資術を極めた世界第二位の資産家、買った株は一生手放さない長期ファンダメンタル投機家などという「大成功を収めた投資家」としての側面ばかりです。
しかし、バフェットの真実の姿は、「投資」をきっかけとして出会ったベンジャミン・グレアムやチャーリー・マンガーといったこれまた偉大な先駆者達の良い影響を昇華した先にある「経営者」としての姿です。
そこには、経営者の究極の使命とは何かを一貫して問い続けてきたバフェットなりの考えがあって、それは「オーナーたる株主に最大限の利益をもたらす」ということはどういうことかということです。
つまり、株主が儲かることこそが「正しい投資」であり、そのような投資をするためには、その企業の内在価値や経営者の資質を第一の判断材料とすべきであるということです。経営者として投資を行うバフェットは決して、目先の株価の上下にはとらわれない究極の長期売買を実践しています。バフェットの投資理論がそのまま企業経営にも活かされているのではないでしょうか。
そして、毎年のように株主総会に合わせて、丹精込めて書き上げる「株主への書簡」は、全世界のメディアの注目を集め、その内容が精査されて報道されています。2016年の手紙には、バフェット氏の米経済への揺るぎない信頼と楽観的な見解がつづられており、最近の市場の乱高下で意気消沈する投資家の心を打ったそうです。
彼はその書簡の中で、「零細企業の株を安値で買うことは短期投資としては魅力的かも知れないが、それを土台にして大きなビジネスをすることはできない。デート相手の条件と結婚相手の条件は違う。長期的に投資する先(つまり結婚相手)を見つけるためには、まともな企業を素晴らしい安値で買おうとするよりも、素晴らしい企業をまともな価格で買うほうがいい」と。
彼が経営するバークシャー・ハサウェイのA種株式の株価は1965年に一株当たりたった19ドルでしたが、今やなんと全米No.1で20万ドルを超えます。純収益はなんと2000億ドルに及びます。1ドル103円で計算すると20兆6000億円です。どこかの国の国家予算をかるく超えます。
投資には夢があることを如実に物語っていますね。
流行りのデイ・トレードに何か違うものを感じている向きには、多くの示唆と共感が得られるかもしれませんし、企業分析のやり方や見方にも、数字を重視したファンダメンタルな手法とはまた一線を画した投資法と言えます。
私たちが参考とすべき箇所はバフェットの真似事ではなく、株式投資を正しいやり方で実益につなげることだと思います。
9/1の「元外資系金融マンのこぼれ話」でもふれておりますが、投資の原理は
【 投資の成果=資産×時間×金利 】にあります。
株は予想ゲームではなく、企業価値の時価が適正なのか歪んでいるのかを判断していく作業ですよね。
であるならば、バフェットのようにいかに利回りを増やしながら時間を味方にできるかにかかってくるかと思います。将来に価値を生み出す企業への投資で資産を膨らましていきましょう。
例えばですか・・・
日立ハイテクノロジーズ(8036)の押し目や堀場製作所(6856)四国化成工業(4099)の順張り、新東工業(6339)、ダイキョーニシカワ(4246)も底値圏から抜けてきました。
ご紹介が遅いと言われそうですが、ジェイテクト(6473)、そしてダイキアクシス(4245)も急騰後は明らかにエネルギー溜め込んでそうですよね。
メック(4971)、津田駒工業(6217)も上昇後なので、できればもう少し安いところで仕込みたい銘柄ですね。
あまり紹介し過ぎると大サービスし過ぎだと言われてしまいますので、このへんで。(笑)
また、今回は【土日15:00】に配信される2銘柄もぜひご覧いただき、銘柄選択の参考にしていただければと思います。
9/3〈〈あすなろスコープへ「ファンドの影」※1500イオスコ必要です。
9/4〈〈あすなろスコープへ「2段階上げ」※1500イオスコ必要です。
それでは、また来週もよろしくお願いします。
執筆:加藤あきら
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