9月24日、中国人民銀行をはじめとする3つの主要機関が金融緩和、不動産対策、株式市場対策を含む一連の経済対策を発表した。これを受けて中国株式市場は大幅に上昇し、特に注目を集めたのが中国の中小型株式を代表する「CSIスモールキャップ500指数」と連動を目指す日本市場で取引できるETFだ。このETFは異常とも言えるほど強烈な動きを見せ、市場で話題となった。

幸いなことに、今回このETFに関する銘柄相談は受けていない。そのため、無視したか、もしくは参戦して巧妙に売り抜けたか、いずれにせよ良い結果になっていることを祈るばかりだ。

■参考データ
「One ETF 南方 中国A株 CSI500（2553）」の値動きは次の通り：

9月20日終値：1,220円、出来高：710口
　　　　▼（約57倍）
10月8日高値：70,400円、出来高：9,950口
10月17日終値：1,680円、出来高：161,160口

これほど急激な値動きを見せた理由は、流動性の低いETFに対して買いが殺到したためだ。逆回転が始まれば同様の現象が発生することは容易に想像できる。

株式投資の基本原則、「安く買って高く売る」は、極めてシンプルだ。動き出す前に仕込み、上昇を待って売る。簡単に思えるが、実際には買った瞬間から値動きが気になり、一喜一憂することで精神的なストレスを抱え、結果として薄利での売却や、場合によっては投げ売りによる損失を出すことが多い。

このような失敗を避けるためには、精神的負担を軽減できるポジションサイズに抑えることが重要である。

株式投資の初心者は、まずは精神的に負担のない、心地よいポジションを見つけることから始めるべきだ。

大きく買えば利益も大きくなるが、下落時のリスクも常に念頭に置いておく必要がある。株式投資は、楽しめる余裕を持ちながら、長期的に続けられるスタンスが大切である。

以上、今日はここまで、


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■上振れ確認銘柄
・いちご（2337）
・オンコリスバイオファーマ（4588）

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　Wのコラムで紹介した銘柄
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・サインド（4256）
10/9に「週足・月足チャート好転銘柄」で紹介
週足のローソクが首吊り線に見えてきた
様子見とする

・澁澤倉庫（9304）
8/19に「割安・高配当銘柄」で紹介
PBR:約0.7倍
PER：約10倍
インフレを感じる渋沢紙幣がどんどん出ていく

・石井鉄工所（6362）
7/12に「チャートを見ると怖いけどPBR約0.9倍の気になる銘柄」で紹介
乗れた方は手仕舞って次の銘柄へ
次の銘柄はコラムの最後を覗くべし

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