日本株しか勝たん奴
▲今朝撮った子猫のリジーって奴。めっちゃ笑顔。
「変態な経済学者の奴」
「日本株しか勝たん奴」
え?ちょっと待って。ユーロ域内の経済が急速に減少しとる。短期的なショックは日本株にも避けられんかもね。
ユーロ圏9月消費者物価指数は2%割れ。1日に発表。なんてことないって思うかもしれませんけどこの水準、めっちゃ久しぶりやねん(約3年ぶり)。消費者物価指数のチャートを見ると一目瞭然、金融緩和と緩い財政政策で22年中頃~23年末にインフレがピークアウトした後は……。
財政政策と金融政策を緩和方向にセットで実施することで、ドイツを中心とした主力工業地域における消費者の投資意欲を一時的に抑えたにせよ、インフレ抑圧には成功したラガルドECB総裁と愉快な仲間たち。ただEUには比亜迪(BYD)などの価格競争力の高い電気自動車(EV)メーカーが進出してきており、BYDはハンガリー等に設備投資の計画。域内企業の投資意欲は低そう。将来的にECB再び金利を上げなければいけないため借入コストも高くなるし……。
セオリーとされていた、融資(貸出)が増えれば投資が増える、投資が増えれば融資が増えるといった好循環、いわゆるシーソーの関係が瓦解すると急速にリセッションに突入するワケ。ケインズはこれをエレベーター(シーソーとは異なり、景気が落ち込むと落ち込んだまま、加熱すると加熱したまま。だから中央政府の監督=エレベーターのボタンを押すことが必要なんや)に例えて多くの古典派経済学者からその特徴的な彼の鼻も含めて嘲笑の対象となったんやけれども、彼の美術に対する貢献(「ブルームズベリー・グループ」という教養集団、彼はとあるイギリス船の船員を装っていたずらをするなどユーモアな一面もあった)は捨てきれんやろね。後述のルーズベルトは結局彼のアイデアを取り入れたニューディール政策で有名になったし。
米大統領のルーズベルトと彼が握手した時、彼は得意の数学の話に夢中になっていたと同時に、ルーズベルトの大きな手が誰の手と似ていたか思い出していたとか(後にイギリスの裁判官の手と似ていたと回顧していたそう。ルーズベルトは彼の話を全く理解できなかったそう)。
いずれにしてもEUも中国も中央銀行が結局、柔軟な金融政策に動かないと不景気が再び起こりうるということが想定されるけど(既に怪しいけども)、「対岸の火事」だから日本では気にならない?
でも日経平均株価とか保有されている銘柄の株価が下がったら嫌よな?経済的な後退が懸念される場合、ユーロや人民元を売って(実際にユーロ/ドルの下落は著しい。9/25から足元の下落を見よ)、安全な(円や)ドルを買うから、円高・ドル高となり中小型の成長株群(なんたって、スタートアップやベンチャー企業は成長するには、「まずはファイナンス」。円高≒金利高=株安はこういう原理。)にとって痛手となる可能性は高いもんね。
でもこれを需要の面から見てみると、驚き。ヨイショじゃなくてほんまに日本株の成長シナリオが見えてくるねん。
需要と供給って目には見えんけど、移動することはできるねん。「ここでは売れないけどあそこでは売れてる」とかね。だからモノの移動が起きて「ある国・地域」では輸出入が活発になってると思われるんや(今だとインドとかシンガポールかな?)。供給があるところに需要あり、とは思うけど過剰なダンピングはNG。中国なんて、生産計画と帳尻を合わせるために需要がなくても生産しなくちゃならないから、国内需要と供給の「差」は?周辺国の日本がとばっちりを食らうワケ。アメリカだって中国からの輸入規制に動いてるやろ?
中国・ヨーロッパを含んだ広域的な貿易の枠組みを作ることが石破首相にできれば最高なんだけど時間がかかるねん。でもモノは日本やアメリカに向かっていく……(中国の鉄鋼メーカーにおける不当廉売が良い例)。日本は政治的に中国を嫌気することはできないから、円を人民元やユーロにExchangeしてからモノを輸入するワケ。
国内の消費者物価指数が落ち着くまでこの円安の動きは続くやろね。でも、日米の金融政策の違いで円高が起こるって言われてるやろ?でも輸入急増が(日本と米国の金融政策の方向感の違いがもたらす)円高を相殺するってことよ。地政学的リスクも高まってるし(ヨルダン川付近とか、めっちゃ危ない!)、原油も高くなりいい感じにインフレとデフレ圧力がバトルしあって、為替水準はいい感じになるワケさ。こんなマクロ的な動きを、一国の金融当局による為替介入でどうにかなると本気で思ってる?
いまのところ、円安=日本株高って感じになってるから、弊社のシナリオは変わらず。それゆえに今は日本株が買い!日経平均株価100倍(100倍はウチだけ?)!グロースや中小型株群が主役になる!といった決まり文句、耳にタコができるくらい聞いてると思いますけど信じましょう、信じるしかありません。
ついでのオマケの3銘柄。
・ラキール(4074)
企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)化を支援。上記したようなシナリオだと半導体製造装置等の専門商社がオススメだと思うけど、穴株候補はこういった内需系のグロース株と見る。なんたって、外部環境の影響を受けにくいやろうしね。
・ブロードメディア(4347)
人口が減少すると韓国のように受験戦争が一層ヒートアップしそう。将来的には同社のような教育関連も穴株候補でしょう。勉強がニガテな学生は「eスポーツ」とかに行きそう。同社は「eスポーツ」もカバー。
・リベルタ(4935)
コスメ等のファブレスメーカー。工場を持たないファブレスメーカーは在庫を抱える心配もなく、ビジネスモデルとしては優秀。需給が急変したときも在庫の評価損益が簿価上計上されないため、業績が急落する懸念も少ない。
これらはあくまで紹介銘柄であって買いを推奨しとるワケじゃありません。銘柄相談使ってや。
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株ドクターマサトの銘柄処方箋
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ラキール(4074)
ブロードメディア(4347)
リベルタ(4935)
涼しくなりましたが、ご自愛ください。
熱気で熱く、鼻息荒いES部長W氏の前のデスクにて。執筆マサト。
あと、いま半額適用でお得な目標株価7倍銘柄の募集をしてますからどうぞご検討下さいませ。
上記のエコノミスト的な見地だと今回の銘柄を既に申し込んだ方は後ほど朝と夕方のメールで送信しているような「勝ち組」になるかもしれませんね。
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