東名（4439）

光回線インターネットサービス等を提供。PCを使わないビジネスは最早殆ど存在しないと考えられる上、通信を使わないPCもほぼ存在しないだろう。足元では、定常業務の自動化などのデジタルトランスフォーメーション（DX）化が進んでおり、通信速度が業務効率を左右することもある。当社の通信プロパイダー「オフィスB119」は高速とのことで、今後注目される企業の一つになりそうだ。他にも、ネットワークセキュリティーサービスとして、通信の入り口にUTMと呼ばれるセキュリティーを導入することで、通信のセキュア化を実現できるとのことである。サイバーセキュリティ後進国と呼ばれている我が国において、同項目の強靭化は喫緊の課題と見て、同サービスを導入する企業も増えてきそうだ。通信とのクロスセルによる業績UPに期待したい。

業績について見てみよう。10/15には前期本決算を発表済み。経常利益は24.01億円（前期比37.2％増）の着地。今期の連結業績予想は、同利益が29.08億円（同21.1％増）と過去最高記録を塗り替える予定の模様。確かに中小企業における通信の強靭化需要などを鑑みると、受注が旺盛なのも頷ける。剰余金の配当（増配）を発表するなど、資金に余裕な面も見せており、他の資本政策を行ったり、戦略的なM＆A等を行う資金的な余裕の表れか。人工知能（AI）のXENOによると、通期は大幅経常増益予測とのこと。XENO予想によると通期の経常利益は35億円とのことで会社側のそれを大きく上回る強気予想だ。過去の膨大な決算資料等から導出された数値であり、現実性もあると見る、

株価は右肩上がり形状。概ね25日線を支持線としてはいるが、同線からやや上方乖離（かいり）した模様で過熱感の台頭が気になる。一度、短期的な下落からの押し目を狙うスタンスも一考と見る。執筆時点の株価は1879円と10/18の高値1880円を超えそう（一時は超えた）であり、着実にこの陽線を吸収するようだと、10/16高値の1985円や、心理的な節目である2000円が射程圏内に入ってこよう。値ブレが気になる場合は、節目2000円に到達した際の値動きを見て、変動率が激しいのなら一旦様子見の姿勢がベターかと思われる。モメンタム（勢い）を維持し、2000円を超えるようであれば、一段高が狙える前の一時的な調整を見逃したくないだろう。