オーハシテクニカ（7628）

自動車関連部品を設計開発から製造・販売。トヨタ・日産・ホンダといった主要な日系自動車メーカーをはじめとする約400社と取引関係を構築している。日本・米国・中国・タイに生産拠点を展開し、得意先の現地生産化に対応するなど、グローバルな事業展開を積極的に促進。特に、自動車の電動化や自動運転といった技術革新が進む中、同社は、モーター部品や電子制御部品など、次世代自動車向けの製品開発に注力している。IoTやAIなどの先端技術の導入を進めるなど、デジタル変革にも積極的に取り組んでいると言えよう。

8/8発表の25年3月期1Q決算では売上高99億6700万円(前年同期比同期7.4％増)の増収、経常利益は4億6000万円(同16.0％増)の増益で着地。セグメント別に見ると、日本市場(同112.0％増)と米国市場(同41.0％増)において、売上増加と価格転嫁による売上総利益率の改善により業績を急回復させたものと見る。AIのXENOによる分析でも同社の2四半期後の経常利益を4000万円(8.89％増)の増益を見込み、利益率の改善向上は継続されてゆきそうだ。

株価はショック相場後の持ち直しにはそこまで時間を要さなかったものの、その後は1800円台に乗せると上値が重くなると言う展開を繰り返してきた。10/7に1848円を付けてからは軟調な動きとなり、10/24には1695円まで調整が進むも、その後は節目1700円付近で底堅く推移。過熱感を計る指数であるRSIも20％付近であり、一般的に売られ過ぎの水準とされる30％を下回っている事から、11/12に迫る決算に先んじて押し目を拾っておくのも一考か。