K&Oエナジー（1663）

天然ガス・ヨウ素という貴重な国産資源の開発・生産から供給・販売までを行うエネルギー供給のグループ企業。独自の事業構造を持つ。また、世界有数のヨウ素生産者としても知られ、医薬品や工業製品など、多岐にわたる分野で利用されている。米国大統領にトランプ氏がほぼ確定し、同氏は石油・天然ガス投資や掘削活動の拡大方針を表明している。この事から天然ガスの多数を米国に頼る日本としても影響が考えられ、同社の事業展開は注目を集めるかも知れない。

11/12発表の直近3Q決算では売上高705億9900万円(前年同期比同期2.5％減)の減収、経常利益81億5100万円(同3.3％増)の増益で着地。要因として販売価格の低下による天然ガス事業の売上高減少、ヨウ素販売量増加などがあるが、円安の影響や気候変動などの外部要因も含む点には注意が必要であろう。AIのXENOによる直近決算分析を見ると、3Qの進捗状況は98.5％であり、通期業績予想達成回数は10/10回、通期業績予想平均達成率109.9%と堅実な実績を残していると言えよう。

株価は10/8に3635円を付けた後は調整が続き、200日線を割り込んでいた。11/13前場ザラ場(執筆時)時点では2882円まで調整が進み窓開けの下落となっているものの、週足ベースで見ると52週線にかかる位置におり、足元には78週線も控えているため同線が支持線として機能してきそうだ。RSI(相対力指数)を見ても。一般的に売られ過ぎが意識されてくる20％台に入ってきているため、同指数が20程度まで下がれば押し目拾いのスタンスで臨みたい。