元外資系金融マンのこぼれ話 「半年は区切りのとき」
【9/11】元外資系金融マンのこぼれ話 〜半年は区切りのとき〜
今週もお取り組みお疲れ様でした。
米雇用統計を通過して円高がキツイなぁと思いながら、日本株はしっかりしていたので少し安心しました。
おそらく9/20の週に日米の金融政策会合が揃って開催されるために動きにくい時期が続いているというのが現状でしょうか。
主力株の上昇がひと段落してきて、今上昇しているのは出遅れていた海運株です。
先週からしきりに中屋が海運株について取り上げていたのはこういうことだったんですね。
7月の参院選後から主力株→中小型株→主力株と内需、外需を織り交ぜながら、市場では循環物色が続いてきました。
私も最近の市場環境では中小型株中心に見ていますが、値動きが荒いですから大変ですよね。
先日の話ですが、特別会員の○○さんに電話で売買注文をお願いしている際に、わずか何秒という間に株価が3%近く上昇してしまいました。(笑)
中小型株は出来高がそれほど多くないために、少しまとまって買う投資家がいると売り玉を一気に買い上げてしまうんですね。
ちなみにその銘柄は、今週のあすなろスコープにも掲載させていただく予定の時価総額50億円くらいの企業です。
そして、今週はもう一つ大きな話題が。
各国の金融政策を横目に急騰している「ゲーム関連」ですね。
8月初旬の中小型株物色あたりから注目して見てきましたが、来週は「東京ゲームショウ2016」が控えていて、一段とお祭りが盛り上がってくるかもしれませんね。
個人的に、テーマ株ではいよいよフィンテックやバイオなど春先に大化けしては散っていった銘柄たちが動き出す気配を感じています。
ちょうど活況になっていたのが半年前。
フィンテック関連は前回も取り上げておりますので、今回はバイオ注目株で。
週末にかけて上がってきたそーせいG(4565)を筆頭に、
先週爆騰していたカルナバイオサイエンス(4572)を監視していたのですが、高値つけて下がってきました。
一目均衡の雲を下抜けなければもうひと吹きあるかもしれませんね。
オンコリスバイオファーマ(4588)も材料出ては上値重いのが続いていますが、もうそろそろ仕込みの時期かもしれませんね。
これらとは反対に優等生的なチャートをしているのがタカラバイオ(4974)。
上がり方も春先とは違って、この銘柄の保有者の入れ替えがだいぶ進んだ感じがしますね。
信用取引のポジションも半年後には清算される時がやってきますし、「半年」というのはちょうど大型〜小型、業種も金融・不動産の景気敏感株から食料品や医薬品などのディフェンシブ株と様々に物色が一巡してくる時期でもあるんですね。
日米の金融政策決定前で動きにくい間はけっこうテーマに流れがちです。
相場に逆らわない程度に、一緒に中小型株物色してみませんか?
【 相 場 の 格 言 】
相場はタイミングに始まりタイミングに終わる
それでは、引き続きよろしくお願いします。
執筆:加藤あきら
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