DXやサイバーセキュリティーといったテーマは株式市場で浸透しているように見えるが、企業の実態に目を向けると、その進捗の遅さに驚かされる。

例えば、メガバンクと称される三菱UFJFG。名前こそ立派だが、貸金庫から金塊が盗まれるという怪盗ルパンもビックリするような前代未聞の失態を通じて明らかになったのは、驚くほどローテクな管理体制だった。手数料を稼ぐことには余念がないが、その収益がセキュリティ強化やユーザー保護に使われているかどうかは極めて疑問だ。

指紋認証やデジタルセキュリティが当たり前の時代に、「双方でカギを保管する」という昭和初期の仕組みがいまだ現役だという事実には呆れるばかりだ。

さらに、ネットバンクが主流となり、銀行は店舗統合やATM削減を進めている。しかし、これがユーザーの利便性を軽視した動きに見えるのは、自分だけではないだろう。

もちろん、企業が業績拡大を追求するのは当然だとしても、その原資となる預金が誰のものであるかを改めて考えるべきだ。低金利で資金を運用し、特別なサービスも提供せず、ただ手数料を取るだけ。こんな状況に、預金者として疑問を抱かない方が不思議だ。

そして余談だが、金塊窃盗事件が発生した三菱UFJ銀行練馬支店は、木村の地元でもある。世界規模の銀行が割り印という日本特有のローテク文化を未だに引きずっているとは驚愕だ。木村が激怒した理由は明白である。長年金融業界に身を置き、セキュリティ対策やシステム投資が進んでいると信じていたからこそ、今回の事件が与えた衝撃は大きかったのだ。

今なお銀行に預金を眠らせている方は、現金の価値が目減りする現実から目を背けずに、株式市場でお金に働いてもらう選択肢を真剣に検討すべき時ではないだろうか。

さて、来週はトランプ祭り（大統領就任式）が開催される。大型株は米政策の有無によりボラティリティが高まる可能性があるので要注意。一方、内需型が中心の中小型株は避難的な資金流入が期待できるので、大型株のブレに惑わされないようにしてほしい。



以上、今日はここまで、


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　Wのウォッチ銘柄
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■大阪万博＜カジノ
・ユニバーサルエンターテインメント（6425）
・マースGHD（6419）
・マミヤ・オーピー（7991）

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　Wのコラムで紹介した銘柄
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・和心（9271）
1/7に「75日移動平均線の上で終れば↑」紹介
510円レベルでもみ合うことが重要！
テクニカルの好転待ち
500円をロスカットに設定し、放置が吉と見る

・アミューズ（4301）
12/11に「切り返しの雰囲気がでてきた銘柄」で紹介
200日移動平均線に到達し、上抜けにチャレンジ中

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　単発スポット動向
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